2月18日の対中日ドラゴンズとの練習試合に続いて、2月21日の対楽天イーグルスの練習試合でも3打数2安打1打点と大活躍した、ヤクルトスワローズ・塩見泰隆選手。
18日の試合後には高津監督も塩見選手について「天才！」と評していましたが、21日の試合後には「天才の上はなんだろう？超人だね」と大絶賛。超人と言えば元阪神の糸井嘉男さんですね！塩見選手にも今シーズンは糸井嘉男さんのような超人的活躍をして欲しいと願うばかりです。今回はそんな塩見選手の魅力に迫りたいと思います。
ヤクルトスワローズ 不動の1番センター・塩見泰隆選手ですが、3月6日、7日に行われる「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 欧州戦」に選出されています。ヤクルトスワローズからも村上宗孝選手と共に2選手が選ばれていることがファンにとっては嬉しい反面、懸念されるのはやはり怪我のことですよね。昨シーズンの大半を怪我で離脱していた塩見選手。今のところとても調子が良さそうですが、これから始まる長いシーズンを前に不安を感じているファンは多いのではないでしょうか。それだけ多くの期待が寄せられているということでもありますが、今回はそんな塩見選手の魅力に迫りたいと思います。
塩見泰隆選手 【出身地】神奈川県 【生年月日】1993年6月12日生まれ(30歳) 【身長/体重】179㎝/76kg 【投球/打席】右投左打 【ポジション】外野手 【経歴】武相高等学校～帝京大学～JX-ENEOS～2017年ヤクルトスワローズドラフト4位 ・馬顔と言われることが多く足が速いことから、打席に入る時の出場曲にG1ファンファーレを使用。(2024シーズンは未定) ・高校の先輩にはヤクルトファンクラブ名誉会員でお笑いタレントの出川哲朗さんがいる。 ・阪神タイガースの青柳選手は大学時代の同期で仲が良い。 ・サッカー選手の酒井宏樹選手とは顔がよく似ている。 ・明るいキャラクターが魅力的で、天然エピソードが多い。ENEOSからスカウトが来た時には浮かない顔をしていた。理由はガソリンスタンド勤務のスカウトが来たと思ったから。学生時代の恩師にはその天然ぶりから「宇宙人みたい」と言われたことも。 ・大学時代には練習場近くに出没する猪と並走することで走力を磨いた。
塩見選手と言えば誰もが称賛する身体能力の高さです。父親が元バレーボール選手、母親は元陸上選手というスポーツ一家。守備力、走力、瞬発力の素晴らしさはご両親からしっかりと受け継がれた身体能力の高さも大いに関係ありそうですね。
野球を始めたのは小学生の時で、中学生になると中学硬式野球チームの強豪・海老名リトルシニアに所属し全国大会ベスト8に進出。その後武相高校を卒業し帝京大学に進学しますが、相次ぐ肩や腰の怪我に悩まされます。
改めて見てみると、塩見選手は恵まれた身体能力があるにもかかわらず怪我に悩んでいる時期が長くてもったいないですね。
ENEOS時代にも1年目は膝の怪我に苦しみ手術を経験。その後2年目には1番・センターでスタメン出場するようになると19試合・打率.282・本塁打1・10打点という成績を残しています。
そしてヤクルトスワローズへと入団が決まりますが、2017年当時のスカウトレポートの内容がこちらです。そして入団後は期待通りの活躍をしています。
攻撃性、積極性ある走塁が魅力。緊張感ある時に思い切りよくスタートを切れる、いい意味での空気の読めなさがある
ヤクルト橿渕スカウトデスク
大ファインプレーをすれば、トンネルをすることもある。でもそれを取り返す超人的なプレーもしてくるので、何か持っていると思う。武器は足。野生児のようなバネがある。パンチ力もある
ヤクルト斉藤担当スカウト
2018年 16試合出場/打率.040/ 安打1/本塁打0/打点0/盗塁0 2019年 45試合出場/打率.182/ 安打16/本塁打1/打点7/盗塁4 2020年 43試合出場/打率.279/ 安打43/本塁打8/打点21/盗塁13 2021年 140試合出場/打率.278/ 安打132/本塁打14/打点59/盗塁21 2022年 130試合出場/打率.276/ 安打140/本塁打16/打点54/盗塁24 2023年 51試合出場/打率.301/ 安打56/本塁打8/打点31/盗塁1 ※タイトル 2021年 ベストナイン（外野手部門） 2022年 ゴールデングラブ賞(外野手部門)
塩見選手はトリプルスリーを目標に掲げてきていますので、今シーズンは是非狙って欲しいです！※トリプルスリー…打率3割、30本塁打、30盗塁
2023シーズンは怪我で始まり1軍復帰しては即活躍をして間もなく怪我、を繰り返しています。ヤクルトファンとしては塩見選手に翻弄されたシーズンとなり、塩見選手の存在の大きさを再認識させられることとなりました。
2023/2月 下半身の張り(春季キャンプ1軍→2軍調整へ)開幕は2軍スタート 2023/5/4 1軍復帰～復帰初戦で本塁打を放つ 2023/5/26 下半身のコンディション不良、登録抹消 2023/7/27 1軍復帰～1回1打席目にセンターヒット 2023/8/15 下半身コンディション不良、登録抹消 2023/9/9 1軍復帰～先頭打者本塁打を放つ
オフには〝怪我をしない、年間通して戦える身体作り〟のため例年に比べてしっかりとトレーニングに励んだという塩見選手。下半身の柔軟性と筋力アップを目標に基礎メニューを繰り返し、先輩の青木宣親選手に習ったヨガも積極的に取り入れたといいます。
オフに良い過ごし方をした成果だと思いますが、実際春季キャンプでの様子を見る限りかなり状態が良いのでしょう。現在の調子が良過ぎて開幕後が心配になってしまいますが、取り越し苦労であることを祈るばかりです。
高津監督から超人と絶賛され「超人と言えば糸井嘉男さん。何でもできる凄い選手。憧れていたし、僕も超人になりたい」と語った塩見選手。今シーズンは塩見選手とヤクルトスワローズの完全復活に期待しましょう！