塩見泰隆選手 左膝前十字靭帯損傷、半月板損傷で手術へ 復帰まではどのくらいかかるのか

ヤクルトスワローズは5月12日、塩見泰隆選手が左膝前十字靭帯損傷、半月板損傷で全治未定と診断されたと発表しました。今シーズンも大きな期待が寄せられていたチームの主軸が長期離脱することになり、多くのファンが悲嘆に暮れています。

スポンサーリンク

塩見選手の怪我・膝前十字靭帯損傷、半月板損傷とは?復帰まではどのくらいかかるのか 過去には雄平選手も

塩見泰隆選手の長期離脱が確実なものとなってしまったわけですが、今回は塩見選手の怪我がどのようなものなのかを調べてみました。日常生活の中ではあまり聞きなれない言葉ですが、左膝前十字靭帯損傷、半月板損傷とは一体どういう状態なのでしょうか。

膝前十字靭帯損傷、半月板損傷とは?

膝前十字靭帯の役割は膝の安定性を保つこと

太ももの骨と膝下の骨の前に付いている靱帯で、膝の上下を繋いでいます膝をねじったり回転させるのに重要な機能です。膝前十字靭帯損傷とは、この部分が緩んだり一部または全てが断裂することを指します。

膝関節内には血腫が生じ、時間が経つにつれて痛みや腫れが強くなるため2〜3週間程度は動かすことができません。また、損傷してしまった膝前十字靭帯を新しく作り直さなくてはいけないため、スポーツを再開するためには手術が必要になります。

※手術は怪我をしてからすぐに行えるわけではなく、術前リハビリ→可動域の獲得→膝周囲の筋力強化術前検査後に手術という流れになるため、怪我を負ってから3〜4週間程度を要します。

手術をしない場合、損傷した膝前十字靭帯が関節内に浮いた状態になります。歩くことはできても、膝に緩みがある状態(ねじったり安定を保つ役割をしていたものが欠けた状態)になるため、膝が崩れ落ちるようなことが頻繁に起こったり、膝の他の部分に負荷がかかり合併症が生じる可能性が高くなります。

スポーツを再開するためには膝前十字靭帯の再建手術が不可欠と言えるでしょう。

※成長期の子供や手術による身体的負担が心配される高齢者などは手術を回避する場合があるようです。

膝前十字靭帯損傷はどのようなシーンで起こるのか

何となくサッカー選手に多い怪我だというイメージを持っている方が多いと思いますが、スピードの緩急が激しいスポーツに多い怪我です。急な方向転換、ジャンプの着地、急停止時に発生することが多いとされています。具体的にはサッカーだけでなく、バスケットボールや柔道なども挙げられます。

じんからの犬

今回塩見選手は、一塁への全力疾走の際に相手の送球を避けようとして左膝が不自然な方向に曲がり転倒。転倒の際には膝を強打しています。

膝前十字靭帯損傷が起こるようなシーンでは他の組織にも大きなストレスがかかっていることが多い

膝前十字靭帯損傷が起こるようなシーンでは同時に他の組織にも大きなストレスがかかっていることが多く、複合損傷が起こることは稀ではありません。

じんからの犬

今回の塩見選手の場合は膝前十字靭帯損傷、半月板損傷の複合損傷ということですね

膝前十字靭帯を損傷した有名スポーツ選手は?過去には元ヤクルト・雄平選手も

じんからの妻

膝前十字靭帯を損傷したことのあるスポーツ選手として有名なのが、柔道の田村亮子さん、サッカーではクリスティアーノ・ロナウドさん、城彰二さん、小野伸二さん、丸山桂里奈さん、中村憲剛さんなどが挙げられます。やはりサッカー選手にはとても多い怪我なのですね

野球界では身近なところで、元ヤクルトスワローズ選手(現・東北楽天ゴールデンイーグルスに軍打撃コーチ)の雄平さんが過去に膝前十字靭帯断裂の大怪我を負いましたが、翌年には開幕から一軍に復帰しています。

じんからの犬

雄平選手は2013年の外野守備中のジャンピングキャッチ後の着地で右膝を負傷。当日は出場を続けていましたが夜になって痛みが強くなり病院へ。そして診断で右膝前十字靭帯を断裂していることがわかりました。

投手から野手へ転向し、並々ならぬ努力でレギュラーの座を掴みかけた頃に大怪我を負ったことになります。その悔しさやショックがどれほどのものであったかは計り知れません。

膝前十字靭帯を損傷した場合のリハビリ

膝前十字靭帯を損傷し手術した後不可欠なのがリハビリです。

手術によって再建された靭帯は非常に脆いものなので、無理をし過ぎても再度断裂してしまうことがあります。(3〜4ヶ月は無理な運動や過度の負荷がかかると伸びたり切れたりしてしまうことがあるそうです)

段階的に膝の機能を取り戻し、スポーツに復帰するためにはやはり時間をかけて慎重に行うことが必要になります。一般的には8ヶ月〜1年程度でスポーツに復帰できると言われています。

じんからの妻

雄平選手は2013年4月17日に負傷し、5月10日に靭帯再建手術を受けています。残りのシーズンはリハビリに費やすことになってしまいましたが、翌年2014年は開幕から一軍に復帰しています。そして141試合出場、打率.316、23本塁打という素晴らしい成績でシーズンを終えました。

塩見選手も今後の経過次第では来シーズンには復活できるのではないでしょうか。塩見選手のいないヤクルトスワローズなんて考えられません!塩見選手が戻ってくる日を心待ちにしています。

塩見泰隆選手の復帰は来シーズンか

左膝前十字靭帯損傷、半月板損傷で全治未定という大変残念な発表にショックを受けたファンの方が多いと思います。

しかしながら、雄平選手のような素晴らしい復活を遂げた前例もあります。持ち前の明るさで前向きに治療とリハビリに取り組み、来シーズンにはよりパワーアップして戻ってきてくれると信じましょう。

じんからの妻

神宮球場に通ってます!小さい頃から料理好き。