昨シーズンSNSではヤクルトスワローズはデッドボールが多いと話題になっていました。また、青木宣親選手が死球判定になると死球狙いでわざと当たっているのでは?と度々話題になってしまいます。一つのデッドボールが試合の流れを変えてしまったり、選手生命を縮めてしまうこともあるため、真剣に野球観戦をするファンにとってはどうしても気になる話題であることは間違いありません。
死球/デッドボールとは?
死球/デッドボールとは、ピッチャーが投げたボールがバッターに当たってしまった結果、バッターが一塁へ出塁する権利を与えられることです。
英語では“hit by pitch”と表現するため、「デッドボール」は和製英語ですね
危険球とは?死球とはどう違う?
審判の判断により、危険球が宣告されるとその投球を投げた投手は退場となります。
ピッチャーが意図的にバッターに当てた場合や、選手生命にかかわるような死球であった場合に審判が危険球と判断します。ただし、頭部に当たった場合でも変化球のすっぽ抜けなどは危険球の判断にならないこともあります。
危険球退場となっても、出場停止処分にならない限りは次の試合には出場可能です
NPB史上最も死球が多い打者は誰?(2024年4月28日現在)
2024年現在プロ野球史上最も死球が多い打者は清原和博さん
196死球
実働期間1986ー2008(2338試合)
8.4%
現役選手では誰が多いのでしょうか?
・中島裕之選手 140死球 1983試合出場(7%)
・鈴木大地選手 124死球 1566試合出場(7.9%)
・青木宣親選手 123死球 1667試合出場(7.3%)
・中村剛也選手 95死球 2060試合出場(4.6%)
・柳田悠岐選手 90死球 1422試合出場(6.3%)
・中村奨吾選手 85死球 1151試合出場(7.3%)
NPB史上最も与死球が多い投手は?
東尾修さん
165与死球
実働期間(1969ー1988)投球回 4086回
4%
現役選手だと誰が多いのでしょうか
・涌井秀章選手 109与死球 2732.1投球回(3.9%)
・西勇輝選手 101与死球 1961投球回(5.1%)
・石川雅規選手 90与死球 3105.1投球回(2.8%)
2023シーズンのチーム成績では、セリーグは阪神タイガースが最も多く64与死球、パリーグではソフトバンクで62与死球でした
デッドボール、わざと当たることはあるの?青木宣親選手が疑われる理由とは
死球のルールとしては、「打者が投球を避けないでこれに触れたときには除かれる」「バウンドしない投球がストライクゾーンで打者に触れた場合には、打者がこれを避けようとしたかどうかを問わず、すべてストライクが宣告される」とあります。
避ける動作が少しでもあれば、ほとんどの場合はデッドボールと判断されます。しかし、肘や足がボールの軌道に残っている状態で他の箇所を動かして避けた場合(避ける動作をした場合)に「わざと当たりにいった」と言われてしまうことが多いようです。
デッドボールに当たれば選手生命にかかわることもありますので、わざとあたりに行くということは考えにくいと思いますが、昔のプロ野球選手の話を聞いていると「デッドボールのサイン」のようなものが存在していたような話もあります。
青木選手に関して言えばバッティングフォームが特徴的なので、デッドボールになってしまうことが多いと言われていますね。(肘がボールの軌道に残ったまま、あるいは肘をわざと出している、などと言われることが多い)バッティングフォーム自体は毎年改善を続けているそうなのですが、基本的に前のめりの姿勢で踏み込むフォームなので厳しいインコースの球を避けきれないことが多くなるのだと思います。
2023シーズンには広島東洋カープの栗林選手から頭部死球を受け、担架で退場になったことが記憶に新しいですね。青木選手は倒れたまま全く動かず、青木選手の容態と共に栗林選手のメンタルも心配されました。現在は二人とも元気に試合に出ていますので、本当に良かったです!
与死球を減らすような指導も必要
2023シーズンはヤクルトスワローズの与死球の多さから度々話題になってしまい、ヤクルトファンとしては非常に肩身の狭い思いをしましたね。
「デッドボールは避けられない方が悪い」などと言う人もいますが、やはり与死球が少ないに越したことはないですよね。そのためにはチームとしても死球を減らすための指導に力を入れてもらいたいです。今シーズンはどうか不名誉なことでヤクルトスワローズが話題になったりしないように願うばかりですね😅
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