プロ野球の登録抹消とは？再登録できるまでの期間や抹消する理由をわかりやすく解説

スポーツニュースを見ているとたびたび登場するこの登録抹消という言葉。

こちらは正式には出場選手登録抹消といい、一軍の試合に出場するための登録から外し、二軍に行くことを意味しています。

その登録抹消はなぜ、そして再登録するまでにはどのくらいの期間が必要なのでしょうか。

この記事では野球の出場選手登録抹消に関してわかりやすく解説させていただきます。

出場選手登録抹消とは

出場選手登録抹消とは一軍の登録から外すことによって、一軍の試合に出られなくなる処置のことです。

NPB（日本野球機構）ではシーズン中に毎日公示として『出場選手登録および登録抹消』を公式HP上に掲載しています。

平日夜のゲームの場合、球団は15時までに事務局に提出し、平日のデイゲームの場合は試合開始予定時刻の１時間前までに提出。そして土日祝日の場合も試合予定開始時刻の１時間前までに審判員に提出しなければなりません。

そのためプロ野球の公示は基本的に平日なら15時過ぎ、そして土日祝日であれば試合開始時刻の１時間前には発表されています。

NPBでは一軍登録可能人数は29人までと規定されており、登録されている選手の中で25人までがベンチ入りすることができます。

再登録できるまでの期間は？

一度出場選手登録抹消されてしまうと、抹消日を含めて10日間は再登録することができません。

そのため球団は抹消した選手を10日間は１軍の試合で使うことができないので、慎重に抹消する選手を選ばなければなりません。

基本的に抹消した選手の再登録は10日後なるのですが、10日を待たずして再登録できる特例も認められています。

脳震盪登録抹消特例・引退試合選手登録特例・特例2023

脳震盪（のうしんとう）登録抹消とはその名の通り、デッドボールやプレー中の相手選手との交錯などで脳震盪を起こし選手登録を抹消された場合に、10日を待たずして再登録できるという特例です。

そして引退試合選手登録特例とは引退する選手に限り、29人の登録人数を越えて選手登録ができる特例です。その引退試合に限り登録人数は30人～となりますが、ベンチ入りメンバーは規定通りの25人です。引退試合特例で登録された選手は自動的に翌日には登録が抹消され、日本シリーズまでは再登録することができません。

もうひとつの特例は特例2023です。こちらは新型コロナウィルスに感染したと疑われる選手を抹消しても、問題がなければ10日以内でも再登録できるという特例です。

登録抹消する理由

プロ野球選手が登録を抹消される理由は様々なものが考えられます。

怪我や病気によって10日以上一軍の試合に出られないコンディションの場合、試合に出られる他の選手を登録した方がチームにとって良いですね。

多少のコンディション不良で登録を抹消されても二軍の練習へは参加せず、一軍に帯同し続けることもあります。

このコンディションというのは怪我だけでなく、調子の悪い選手でも同様です。

二軍で調子のよい選手を一軍で登録するために抹消される選手もいます。

プロの世界は競争が激しいので、常に一軍で登録されて活躍できる選手は本当にすごいですね。

最後に

この記事ではプロ野球選手の出場選手登録抹消に関してわかりやすく解説させていただきました。

基本的には一度抹消されると10日間は再登録できないということでした。

登録抹消を理解すると、NPBの公示が毎日楽しみになってしまいます。