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メジャーリーグのボールは滑りやすい?メジャーリーグと日本プロ野球のボールどう違う?MLBとNPBのボールの違い

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メジャーリーグで使用されている公式ボールは日本のプロ野球の公式ボールに比べて滑りやすいとよく言われますが、具体的にどのような違いがあるのかを調べてみました。

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MLBとNPBの公式球の違いとは?

3月21日に行われたドジャースvsパドレスの試合を観ていた方も多いと思いますが、山本由伸選手が先発を任され、1回5失点で降板という厳しい結果に終わりました。NPBで3年連続沢村賞を受賞した“日本一のピッチャー”山本由伸選手が苦戦した理由の一つとして挙げられているのがMLB公式ボールです。NPB公式ボールとMLB公式ボールにはどのような違いがあるのでしょうか。

NPB公式球の規格は?

  1. ボールの反発係数は「0.4234」 をその目標値とする。
  2. ボールの周囲は、9インチ(22.9cm)〜9インチ1/4(23.5cm)の範囲内とする。
  3. ボールの重量は、5オンス(141.7g)〜5オンス1/4(148.8g)の範囲内とする。
  4. ボールの縫い目幅は16分の5インチ(0.8cm)、縫い目高さは28分の1インチ(0.9mm)をそれぞれ標準とし、またその縫い目の数は108とする。
  5. 本条各項に規定する事項以外については、野球規則の一般規定が適用される。
日本プロ野球機構 統一試合球に関する規則第2条より抜粋

※2011年以降はNPB公式戦での公式球は全球団ミズノ社製の統一球が使用されています。定期的な反発力検査を行い、NPBではすべての試合使用球(反発力検査で基準に合格したボール)に承認印を押すことになっています。試合の主催チームが120個の真新しいボールを準備しますが、湿気対策のために試合のその日に封を切ります。

じんからの犬
じんからの犬

2010年までは球団ごとに使用するボールのメーカーが異なったそうです。飛距離が伸びやすいボールがあったり、その差異によって本塁打数の記録に差が出ることもありました。

ボールの構造としては、中心部にコルクを使用し低反発ゴム材毛糸(中国産)、綿糸牛革(中国産、牛の背中側の部位から脇、腹の一部が対象範囲)、縫い糸で構成されています。

MLB公式球の規格は?

じんからの犬
じんからの犬

調べてみましたが、

野球のボールの規格は世界共通でした!

野球の規格は世界共通ですが、日本の公式球は規格内の最小値に近い値で作られ、メジャーリーグの公式球は規格内の最大値に近い値で作られているようです。

規格範囲内のわずかな差ではあっても、実際に日本のボールに比べ大きく重い、縫い目幅と高さのあるボールは握った時に違和感を感じるのは当然のことでしょう。公式球を作るメーカーはミズノ社製ではなく、ローリングス社製です。基本的な構造は日本のものと同じですが、規格範囲内で使用されるそれぞれの素材の質には違いが出てきます。

MLB公式球はなぜ滑るの?

メジャーリーグで使用される公式球が日本のプロ野球で使用されるボールに比べ大きいことはわかりました。では、滑ると言われるのはなぜなのでしょうか。

どちらも同じ牛革が使用されますが、実は製造段階での皮のなめし方が違うようなのです。ミズノ社製のボールは皮のなめしが十分で肌に吸い付くような仕上げであることに対し、ローリングス社のボールの皮はキメが粗くさらっとした手触りになっています。もちろん皮のなめしに使用される薬剤などにも違いがあり、ボールの保管や使用される環境(湿度など)もボールの触り心地に影響を与えていることは間違いないでしょう。

じんからの犬
じんからの犬

ボールの規格だけでなく製造についても世界共通にしたらいいのに。。

滑るボールに対して使用許可が認められているのがロジン

前述したようにMLB公式球が滑りやすいことから、ロジン以外の滑り止めとして粘着物質を使用する選手がメジャーリーグには多くいましたが、現在では厳しく禁止されています。強力な粘着物質の使用は、ボールの回転数に影響を与えます。

じんからの犬
じんからの犬

回転数が極端に増えれば打者にとっては圧倒的に不利になりますね

粘着物質として松ヤニや日焼け止め、整髪料などを滑り止めとして使用したり、オリジナルで調合する選手もいたそうですが、2021年より粘着物質の不正使用に対するチェック体制が強化されます。もしロジン以外の粘着物質の使用が発覚した場合には、退場と10試合出場停止処分が科せられます。

滑るボールによる影響と対策

サラサラと滑りやすくやや大きく重いボールに慣れるまでは、握る時につい力が入ってしまうことがあるのは当然です。掌の使い方が異なれば肘や肩にももちろん影響はあるでしょう。また、普段とは違う身体の使い方をすることで怪我へのリスクも高まります。

じんからの妻
じんからの妻

メジャー移籍したばかりの選手が初めのうちは思うような成績を残せないとしても仕方がないことかもしれませんね

じんからの犬
じんからの犬

慣れない環境でボールだけではなくて、マウンドの高さやストライクゾーン、移動スケジュールにも慣れなくてはいけません。メジャーリーグで成功している選手ってすごい!

「ボールに早く慣れるために、とにかくずっとボールを持ち歩き握っているようにしてる」と語っていたのは、メジャー1年目からチーム最多となる12勝を挙げた千賀滉大選手です。ロッカールームにいる時も、ベンチにいる時もずっと握っていたそうで、2ヶ月ほどで滑らないくらい手に馴染むようになったそうです。山本由伸選手も今は様々な変化に適応するための期間なのかもしれませんね。

MLBも滑らないボールへの変更を検討中?

見た目は同じように見える野球ボールですが、NPB公式球とMLB公式球は想像していた以上に違う!というのが素直な感想です。大きくて重くサラサラ滑るボールに慣れるのに時間がかかるのも仕方ないことのように思います。

現在メジャーリーグではボールが滑らないようにするため、砂で揉んでから使用していますが、滑らないボールの開発に着手しているという情報もあります。粘着物質の不正利用疑惑問題解決のためにもボールの変更が現実のものとなるとよいですね!

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