2024年オールスターも終わり、プロ野球は後半戦に突入しています。
贔屓の球団の順位も気になりますが、個人タイトルの行方が気になるプロ野球ファンの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新人王を獲得する可能性の高い選手を独断と偏見で選びたいと思います。
2024年 新人王を獲得するのは?
新人王は、正式には最優秀新人賞と呼ばれる個人タイトルです。
プロ野球選手達はリーグ優勝や個人タイトル獲得、メジャー移籍などの目標を持っているかと思います。
それらは何度も獲得・達成するチャンスがあるものですが、NPBでの新人王は1度しか獲得チャンスがありません。

投手・野手で転向した場合は2度チャンスがあるのかも…
まずは新人王資格を確認しておきましょう。
<新人王の資格要件>
・支配下登録5年以内
・海外プロ野球経験なし
・投手は前年まで1軍で年間30イニング登板以内
・打者は前年まで1軍で年間60打席以内

『新人王』という呼び名ではありますが、出場機会の少ない選手であれば支配下5年以内まで可能性があります。
そして新人王はMVP(最優秀選手賞)と同様に、投手・野手問わず各リーグひとりずつしか選ばれません。
新人王資格をクリアした年にしか獲得チャンスがなく、投手・野手合わせての記者投票で選出されますので、同世代に好成績・注目度の高い選手がいると受賞するのが難しい個人タイトルと言えるでしょう。
2023年新人王は?
2024年の新人王予想をしていく前に、昨年の新人王の成績を確認しておきましょう。
2023年は両リーグとも投手が受賞しています。
2023年セリーグ新人王:村上 頌樹
阪神タイガースの村上頌樹選手は2020年にドラフト5位で指名されていましたので、2023年は支配下3年目のシーズンでした。
2021年は2試合のみの登板、そして2022年はウエスタンリーグでは投手二冠を獲得していますが、1軍登板なしという成績でした。
そしてこちらが2023年の成績です。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 22 | 1.75 | 10 | 6 | 1 | 0 | 144.1 | 16 |

素晴らしい成績です。2023年の村上選手は新人王だけでなく最優秀防御率、MVPも同時に獲得しています。新人王とMVPの同時受賞はセリーグ史上初の快挙のようです。
2023年パリーグ新人王:山下 舜平大
続いてパリーグです。
パリーグはオリックスの山下 舜平大選手が新人王を獲得しました。
山下選手も村上選手と同じく2020年にドラフトで指名されていますので、3年目での新人王受賞です。
山下選手は2021年、2022年と一軍での登板はありませんでしたが、初の一軍登板を経験した2023年に新人王を受賞しました。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 16 | 1.61 | 9 | 3 | 0 | 0 | 95 | 34 |

高卒3年目でこの成績はものすごいですね。しかしオリックスのエース山本由伸投手がメジャー移籍した今季の成績はあまり奮わず、2024年は苦しいシーズンになりそうです。
では2024年セパ両リーグの新人王候補を3人ずつ紹介していきます。
※競馬のように◎〇▲で表現していますが、私じんからの独断と偏見で選んでいます。ご了承ください。
2024年 セリーグ 新人王予想
まずはセリーグからです。
▲田中幹也
まず単穴として中日の田中幹也選手を選出させていただきました。
田中選手は2022年にドラフト6位で中日から指名を受けプロ入りした、堅実な守備と俊足が魅力の選手です。
2024年7月30日時点の成績はこちらです。
年度 | 出場試合数 | 打席数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 83 | 276 | .220 | 2 | 17 | .541 |
打撃成績としては新人王に少し物足りなさを感じますが、その華麗な守備により記者からの票を集める可能性はあります。
○西舘勇陽
対抗として巨人の西舘投手を選出させていただきました。
西舘選手は2023年にドラフト1位で巨人より指名された、高い完成度をもつ投手です。
2024年7月30日時点の成績はこちらです。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 26 | 3.57 | 1 | 2 | 19 | 1 | 22.2 | 11 |
シーズン初期は勝ちパターンのひとりとして力投していましたが、徐々に攻略されることが目立つようになりました。
初めの勢いが続けば文句なしの新人王でしたが、暗雲が立ち込めてきております。
先発転向を考えているという話も出てきているとか…
◎黒原拓未
そしてセリーグ新人王の本命は広島の黒原選手です。
黒原投手は2021年ドラフト1位で広島から指名された、奪三振能力の高いサウスポーです。
2024年7月30日時点の成績はこちらです。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 29 | 1.69 | 3 | 2 | 1 | 0 | 32 | 11 |
投球回数32回に対し39の奪三振を誇り、防御率1.69と安定した成績を残しています。

DeNAの度会選手は開幕から二戦連続本塁打を放ち、とてもメモリアルな選手ですので入れるか悩んだのですが…守備に難があることを考えて今回は選外にしました。残念ながら…ヤクルトの選手は入れられませんでした…
2024年 パリーグ 新人王予想
続いてパリーグです。
▲川村友斗
単穴として選出したのはソフトバンクの川村選手です。
川村選手は2021年に育成ドラフト2位でソフトバンクに入団しました。ファームで結果を残し、今シーズンより支配下契約を勝ち取りました。
2024年7月30日時点の成績はこちらです。
年度 | 出場試合数 | 打席数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 61 | 104 | .256 | 0 | 7 | .662 |
得点圏打率は.222とチャンスに弱い印象はありますが、高い打撃センスが魅力の選手です。
育成出身と聞くと、なんだか応援したくなってしまいますね。
○金村尚真
対抗として日ハムの金村選手を選出しました。
金村選手は2022年にドラフト2位で日ハムに入団した多彩な変化球が魅力の投手です。
シーズン初期はリリーフでの登板でしたが、5月より先発に回り安定した成績を残しています。
2024年7月30日時点の成績はこちらです。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 21 | 2.14 | 4 | 4 | 6 | 0 | 88.1 | 16 |
後半戦でもう少し勝ち星をあげることができれば、十分新人王受賞の可能性があるのではないでしょうか。
◎武内夏暉
そしてパリーグ新人王の大本命は西武の武内選手です。
武内選手は2023年ドラフト1位で西武に入団したサウスポーです。

ヤクルトも指名していましたが、交渉権獲得ならず…
2024年7月30日時点の成績はこちらです。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 12 | 1.67 | 6 | 2 | 0 | 0 | 86 | 14 |
素晴らしい成績です。
このままの調子でいけば、パリーグはかなりの確率で武内選手が新人王に輝くのではないでしょうか。
是非後半戦もこの調子でシーズンを投げ切って欲しいですね。
最後に
今回は2024年の新人王候補を紹介させていただきました。
皆さんの推し選手はいましたでしょうか?
とはいってもまだまだ後半戦は始まったばかり。
どのような選手が今季ブレイクするのか、まだまだプロ野球から目が離せません。
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