毎年多くの注目と期待を集めるセリーグ6球団のドラフト1位指名選手。球団の顔として活躍する選手もいますが、必ずしも皆が結果を残すような選手になるとは限りません。今回は期待の2023年ドラフト1位指名選手と過去5年分のドラフト1位選手の現在について調べてみました!
プロ野球ドラフト会議 球団別評価は?
ドラフトが成功したかどうかは数年経たなければわかりません。活躍が期待されていたにもかかわらず、怪我をして試合への出場機会がなかったりすると〝ドラフト1位が期待外れだった〟などと厳しいことを言われてしまうことも。セリーグ6球団歴代のドラフト会議1位指名選手は現在どうしているのかを改めて確認してみましょう。
ヤクルトスワローズ 歴代ドラフト1位指名選手
2018年 清水 昇選手 2020年、2021年連続・最優秀中継ぎ投手。4年連続で50試合登板をクリア。2024年シーズンより選手会長に就任。安定のピッチングでチームを支える。 2019年 奥川 恭伸選手 入団以降度重なる怪我に苦しみ、登板機会はほとんどなかったが2024年春季キャンプには2年ぶりの1軍キャンプ参加となった。先発ローテ入りも期待されていたが、2月下旬のウォーミングアップ中に違和感を覚え、1軍キャンプを離脱しノースロー調整となる。3月半ばにキャッチボールを再開、4月中の実践復帰を目指す。 2020年 木澤 尚文選手 2023年シーズンは56試合に登板し、2年連続50試合登板をクリア。チームにとっても欠かせない戦力として、今シーズンはより安定感のあるピッチングが求められる。 2021年 山下 輝選手 入団から2年で2登板1勝1敗。2023年シーズンは肘の怪我による影響で1軍登板なし。別メニュー調整が続く。 2022年 吉村 貢司郎選手 2023年シーズンは開幕早々上半身のコンディション不良により離脱したが、12試合登板で4勝とまずまずの成績で終えた。2024年シーズン開幕投手候補として名前が挙がるなど安定感あるピッチングが評価されている。2桁勝利を目指して先発ローテを担う重要な戦力としての活躍に期待がかかる。 2023年 西舘 昂汰選手 タフなピッチングが評価され入団したが、上半身のコンディション不良により内定していた春季キャンプ1軍参加を断念。ノースロー調整が続けていたが3月に入ってキャッチボールを再開。
阪神タイガース 歴代ドラフト1位指名選手
2018年 近本 光司選手 盗塁王4回、最多安打1回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回など輝かしい実績を更新し続けている阪神タイガースには欠かせない主戦力。 2019年 西 純矢選手 昨シーズンは開幕ローテ入りするが、17試合登板で5勝にとどまる。今シーズンは安定したピッチングを目標に先発ローテ入りを狙う。 2020年 佐藤 輝明選手 昨シーズンはチームトップの24本塁打を記録。リーグ優勝、日本シリーズ優勝にも大きく貢献。バッティングと守備面での安定感が求められるが、今シーズンは連覇に向けてより期待が寄せられているチームの主戦力の一人。 2021年 森木 大智選手 昨シーズンは2軍で15試合に登板、3勝4敗、防御率6点台に終わる。今シーズンは1軍初勝利を目標に掲げる。 2022年 森下 翔太選手 日本シリーズでは歴代新人最多となる7打点を挙げ球団にとって38年ぶりの優勝に大きく貢献した。ルーキーイヤーとしては申し分のない活躍をした昨シーズンではあったが、連覇を目指したいチームにおいて更なる飛躍が求められる。 2023年 下村 海翔選手 背中の張りがあり、春季キャンプは2軍スタート。チームとしては投手陣の戦力に余裕があるため、慎重な調整が続く。
読売ジャイアンツ 歴代ドラフト1位指名選手
2018年 髙橋 優貴選手 ルーキーイヤーとなった2019年には先発ローテ入りを勝ち取るが、翌年は怪我の影響で長期離脱。2021年には11勝を挙げるが2022年には左肘のクリーニング手術、2023年は育成選手としてスタート。4月に支配下登録されるがわずか6試合登板に終わる。2024年は再起をかけたシーズンとなる。 2019年 堀田 賢慎選手 ルーキーイヤーにトミージョン手術を受け、2020年オフに育成契約となる。2022年に支配下復帰となるが先発ローテに定着することはなかった。昨シーズンの春季キャンプ序盤にコンディション不良で離脱、登板は3試合のみ。2024年シーズンは勝負の年となるか。 2020年 平内 龍太選手 2022年11月に右肘クリーニング手術を受け、育成契約となる。昨年5月に支配下復帰するも1軍では11試合のみの登板にとどまり、シーズンの大半を2軍で過ごした。 2021年 大勢選手 2022年に新人王、シーズン37セーブを記録するなどルーキーイヤーの活躍ぶりは記憶に新しい。昨シーズンはコンディション不良により2カ月程度離脱。シーズン終盤に1軍復帰を果たすが調子が上がらないままシーズンを終えた。2024年春季キャンプではコンディション不良により離脱したが、開幕を前に実戦復帰した。 2022年 浅野 翔吾選手 昨シーズンは24試合に出場。8月にはプロ初本塁打を打つなど高卒1年目のルーキーイヤーとしては順調な滑り出しを見せたが、秋季キャンプで持病のヘルニアを発症。2024年春季キャンプでは故障班スタートとなったが、開幕1軍スタートを目指しアピールを続ける。 2023年 西舘 勇陽選手 即戦力としての活躍が期待されるが、オープン戦では3試合に登板し1勝。開幕1軍スタートが予定されている。
横浜DeNA 歴代ドラフト1位指名選手
2018年 上茶谷 大河選手 ルーキーイヤーには7勝を挙げるが、2022年までは好不調の波が激しかった。2023年シーズンに本格的な中継ぎ転向。46試合登板、防御率2.11と結果を残した。 2019年 森 敬斗選手 2022年にはキャリアハイとなる61試合に出場するが、入団以降怪我に悩まされている。 2020年 入江 大生選手 2021年8月に右肘クリーニング手術、2022年には中継ぎに転向、57試合に登板。翌2023年シーズンには好投を続けていたが上半身のコンディション不良により8月に離脱。2024年シーズンは完全復活を期待されていたが、春季キャンプでは2月下旬に上半身のコンディション不良によりリハビリ判に合流となった。 2021年 小園 健太選手 入団1年目、2年目は体の成長に合わせた慎重な育成期間となった。高卒2年目の昨シーズンは2軍で17試合に登板。2024年シーズンは1軍登板が期待されている。 2022年 松尾 汐恩選手 昨シーズンは2軍で104試合に出場し、打率.277をマーク。打てる捕手としての飛躍が期待されている。今シーズンは1軍出場機会も増えそうな期待の2年目となる。 2023年 度会 隆輝選手 オープン戦での打率は.409。開幕スタメン入り、新人王も期待される。
広島東洋カープ 歴代ドラフト1位指名選手
2018年 小園 海斗選手 2019年には58試合出場、打率.213、4本塁打、16打点という素晴らしいルーキーイヤーとなった。翌年は打撃不振により1軍出場は3試合のみ。2021年は113試合に出場し、キャリアハイとなる打率.298、5本塁打、35打点を挙げる。2022年、2023年は不振が続いたがまずまずの成績を残すしている。〝日本一のショート〟、不動のレギュラーを目指し今シーズンはを迎える。 2019年 森下 暢仁選手 ルーキーイヤーには新人王を獲得。2年目には24試合に登板し、8勝7敗。翌年は27試合に登板し10勝を挙げる。オフには右肘を手術したが2023年シーズンにも9勝。今シーズンは15勝を目指す。 2020年 栗林 良吏選手 球団史上初となるルーキーイヤーから3年連続となる2桁セーブを挙げる。昨シーズンは怪我や、その影響による不調に苦しむが55試合に登板。今シーズンは絶対的守護神としての活躍に期待がかkる。 2021年 黒原 拓未選手 ルーキーイヤーは怪我に苦しむも昨シーズンからは先発に挑戦し2軍では最高勝率のタイトルを獲得。今シーズンは肉体改造に励みプロ初勝利を目指す。 2022年 斉藤 優汰選手 高卒1年目の昨シーズンは2軍で5試合に登板。今シーズンは1軍での登板を目指す。 2023年 常廣 羽也斗選手 春季キャンプ中は別メニュー調整が続いている。開幕は2軍スタートになる予定。
中日ドラゴンズ 歴代ドラフト1位指名選手
2018年 根尾 昂選手 2022年より野手から投手へと転向。2023年シーズンからは先発に挑戦するが2試合のみの登板にとどまる。2024年シーズンは開幕2軍スタートとなる予定。 2019年 石川 昂弥選手 昨シーズンは前年に受けた手術の影響もあったが、85試合で4番として出場し、キャリアハイとなる13本塁打、45打点を記録。2024年シーズンは30本塁打、80打点を目指す。 2020年 高橋 宏斗選手 2年目から先発ローテ入りを果たす。2023年にはWBCにも選出され、3試合に登板し、シーズンでもリーグ2位の奪三振記録となった。2024年開幕は投球フォームが定まらず2軍スタートとなる予定。 2021年 アドゥ ブライト 健太選手 即戦力としての活躍を期待されていたが、入団2年間1軍には定着しなかった。 2022年 仲地 礼亜選手 2023年シーズン後半から先発ローテに定着。今シーズンは規定投球回数到達、2桁勝利を目指す。 2023年 草加 勝選手 2024年シーズンの春季キャンプは不参加、トミージョン手術を受けたため長期離脱が見込まれる。
ドラフト1位指名選手は怪我に悩まされる!?
こうして歴代ドラフト1位指名選手を見てみると、意外と怪我に悩まされている選手が多いことがわかります。
アマチュア時代に実績を残してきた選手たちは、少し無理をしてきているのかもしれませんね。
各選手長く現役生活を続けられよう体のケアはしっかりとして欲しいです。
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