楽天から戦力外通告を受けた西川遥輝選手を、ヤクルトが本格的に獲得調査に乗り出していることが報道されました。
西川選手は俊足堅守なベテランの外野手です。
この記事では西川遥輝選手について紹介させていただきます。
西川遥輝とは
西川選手は1992年4月16日生まれ、31歳の選手です。右投げ左打ち。
小学生から野球を始め、中学時代には打田タイガースでプレーし、全国大会優勝を経験。
小学生のとき、1学年下には現ヤクルトの山崎晃大朗選手がいました。
中学を卒業後、智辯和歌山に進学し、1年の春から遊撃手としてレギュラーを掴みます。
2年の秋からは外野手へと転向し、チームの中心として活躍しました。甲子園には4度出場しています。高校通算13本塁打。
2010年ドラフト会議で日本ハムファイターズから内野手として2位指名を受け、プロへと進みました。
2010年ドラフトで入団し、現在もプレーしているヤクルト選手は、ドラフト1位の山田哲人選手、3位の西田明央選手です。二人とも高卒でプロ入りですので西川選手と同い年ですね。
その後活躍を続け2020年オフにはポスティングシステムを利用してMLB挑戦をするも、交渉は不成立。
そのまま日本ハムに残留しますが、2021年シーズンオフに自由契約となり、楽天に入団しました。
しかし楽天に入団後、2022年シーズン序盤は好調を維持していたものの途中から失速。
2023年オフに戦力外通告となりました。
西川遥輝のプレースタイル
プロ生活12年で4度の盗塁王を獲得した50メートル5秒8の俊足が一番の魅力で、左打席ということもありダブルプレーがかなり少ない選手です。

二番打者に置きたくなる選手ですね。
2016年には、規定打席に到達していながらシーズン併殺打ゼロを記録しました。これは2000年以降西川選手を含めて3人しか記録していません。
選球眼もよく、2018年と2020年シーズンはパリーグ最多の四球数となっています。
また俊足を生かした守備範囲の広さには定評があり、日本ハム時代には4年連続でゴールデングラブ賞を獲得しています。
怪我の影響からか肩はあまり強くなく、左翼手としての起用が予想されます。
西川遥輝のプロでの成績
先述したように西川選手は4度の盗塁王、ゴールデングラブ賞を受賞、そして二度のベストナインを受賞しています。
こちらが西川選手のプロでの成績です。
年度 | 出場数 | 打席数 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 | 打点 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 71 | 155 | .239 | 2 | 7 | 13 | .654 |
2013 | 85 | 332 | .278 | 2 | 22 | 26 | .729 |
2014 | 143 | 637 | .265 | 8 | 43 | 57 | .732 |
2015 | 125 | 521 | .276 | 5 | 30 | 35 | .759 |
2016 | 138 | 593 | .314 | 5 | 41 | 43 | .802 |
2017 | 136 | 623 | .296 | 9 | 39 | 44 | .794 |
2018 | 140 | 636 | .278 | 10 | 44 | 48 | .796 |
2019 | 142 | 651 | .288 | 5 | 19 | 41 | .779 |
2020 | 115 | 523 | .306 | 5 | 42 | 39 | .825 |
2021 | 130 | 547 | .233 | 3 | 24 | 35 | .673 |
2022 | 108 | 451 | .218 | 7 | 19 | 37 | .683 |
2023 | 35 | 87 | .181 | 1 | 2 | 4 | .563 |
本塁打は2018年に10本を放ち、それが唯一の二桁本塁打の記録となりますが、打率.300越えは2016年と2020年の二度経験しています。
現在31歳と全盛期よりも身体能力は落ちているかもしれませんが、盗塁・守備技術を若手に伝えていって欲しいですね。
ヤクルトの外野手事情
西川選手を獲得調査をしているヤクルトの外野手事情を見ていきましょう。
2023年シーズン、1軍で外野手を守ったのは13人です。
その中でも外野手が本職と言える8人の今季の成績を見ていきましょう。
選手名 | 年齢 | 出場数 | 打席数 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 | 打点 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サンタナ | 31 | 129 | 516 | .300 | 18 | 2 | 66 | .844 |
並木秀尊 | 24 | 77 | 174 | .242 | 1 | 15 | 7 | .574 |
濱田太貴 | 23 | 67 | 276 | .234 | 5 | 4 | 22 | .652 |
丸山和都 | 24 | 66 | 106 | .206 | 0 | 7 | 7 | .510 |
山崎晃大朗 | 30 | 58 | 153 | .241 | 0 | 9 | 3 | .548 |
青木宣親 | 41 | 56 | 264 | .253 | 3 | 2 | 19 | .703 |
塩見泰隆 | 30 | 49 | 209 | .301 | 8 | 1 | 31 | .873 |
澤井廉 | 23 | 9 | 37 | .156 | 0 | 0 | 1 | .489 |
この8人の他には捕手が本職である内山壮真選手や、内野手を守る宮本選手、太田選手、赤羽選手、奥村選手が今季外野手も守りました。
塩見選手は今季コンディション不良により出場試合が少ないものの、得点圏打率は.447と圧倒的です。怪我がなければセンターは塩見選手、ライトでサンタナ選手はほぼ固定だと思うのですが、青木選手は年齢もあって徐々に代打へと移行しているなか、ヤクルトはレフトが固定できていません。

さらにサンタナ選手がいつまでヤクルトにいてくれるかも不透明です。
山崎選手が怪我なく出場できればいいのですが、コンディション不良により今季は一年通して一軍にいることができませんでした。
センターとレフトをこなせる濱田選手もいるのですが、もう少し自慢の打力でアピールして欲しいというところでしょうか。
怪我がちの塩見選手の穴を埋める選手として、並木選手や丸山選手に期待はしているものの、球団が固定して使いたいと思えるほどの結果を残せていないのかもしれません。(並木選手は今季途中怪我で離脱していましたし)
期待の若き大砲である澤井廉選手はフェニックスリーグで怪我をしてしまい、今季中の復帰はまだわかりません。
そのような外野手事情の中、2023年ドラフトで外野手を指名していませんし、若手が台頭するまでは比較的計算のできる西川選手がいてくれると助かるのは事実ですね。
最後に
この記事ではヤクルトが獲得調査に乗り出している西川遥輝選手について紹介させていただきました。
その端正な顔立ちから女性ファンが多い選手ですので、もしヤクルトに入団することなったらイケメン総選挙の行方がどうなるかにも注目です!

西川選手のファンのことを『ハルキスト』と呼ぶようです。村上春樹先生と同じです!
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