9月14日の阪神 対 巨人戦で阪神が見事勝利し、阪神タイガースは2005年シーズン以来18年ぶりとなるリーグ優勝を果たしました。
今年から岡田彰布氏が監督に復帰し、復帰一年目でいきなりセリーグ王者に返り咲きました。
前回の優勝である2005年も岡田監督だったので、岡田監督の手腕は本物ですね。
今回は阪神の優勝を祝して、今季の阪神タイガースの成績を振り返っていきましょう。
2023年の阪神タイガースの成績
2022年は開幕後の連敗が痛く、後半に追い上げましたが一歩足りず、3位でシーズンを終えています。
ペナントレース3位で4年連続Aクラス入りを果たした阪神タイガースでしたが、クライマックスシリーズのファーストステージは突破したものの、ファイナルステージでヤクルトに敗れています。

去年のヤクルトは強かったんですけどね。今年は見る影もなく……
2005年から優勝が遠のいていることもあり、2023年シーズンは矢野監督から岡田監督に交代します。
阪神のペナントレース優勝は2005年以来となりますが、クライマックスシリーズは2014年に優勝しています。2014年は巨人がペナントレースを制しましたが、阪神がクライマックスシリーズで巨人を破り、日本シリーズへと駒を進めています。
岡田監督とは
岡田監督は1957年11月25日生まれ、大阪府大阪市出身の元プロ野球選手です。
北陽高校から早稲田大学に進学後、大活躍。
大学野球のスター選手として阪神タイガースに入団、その後オリックスブルーウェーブで現役生活に終止符を打ちました。
監督歴としてはオリックスの二軍助監督を経験後、阪神タイガースにコーチとして復帰。
2003年から星野仙一監督の勇退に伴い一軍監督に就任し、2005年にはリーグ優勝を果たします。
その後オリックスの監督を数年務め、野球評論家として様々なメディアに出演していました。
そんな岡田監督は2023年シーズンに阪神の監督へと復帰し、2005年以来優勝できていない阪神タイガースにメスを入れていくのです。
守備位置の固定化
矢野監督時代はより多くの守備位置を守れた方がいいということで、頻繁に選手たちの守備位置を変更していました。
例えば大山選手は三塁手、一塁手、外野手と守備位置をころころと変えており、この方針は矢野監督時代から賛否両論がありました。
そこで岡田監督は守備位置を固定することにし、大山選手は一塁手、佐藤選手を三塁手で起用することを明言します。

しかも特に守備位置が頻繁に変えられていたのは大山選手と佐藤選手。打撃に期待できる2人なのに、打撃に集中できなさそうですよね。
また、2年間阪神の遊撃手のレギュラーであった中野選手を二塁手にコンバートしました。
遊撃手でWBCの日本代表にまで選ばれた中野選手でしたが、岡田監督は中野選手の送球への自信のなさと打撃への集中を願い、送球の負担が少ない二塁手を守らせることに決めました。
結果的に中野選手のエラーは減り、打撃も好調を維持しています。
中野選手は2022年シーズンは失策数18とセリーグ最多でしたが、2023年は9月13日の時点で失策数8に減少しています。

ヤクルト村上選手の失策は20。セリーグワーストの成績です。多すぎ!涙
中野選手の代わりに遊撃手に起用された木浪選手も失策数7と安定した成績を残しており、強肩を生かした送球も高い評価を得ています。
さらに木浪選手は打撃でも9月14日の時点で打率.280を記録しており、岡田監督の采配がずばり的中したということができるでしょう。
思い切りの良い采配
2023年シーズンの開幕当初は守護神として湯浅投手を起用していましたが、イマイチ調子の上がらない湯浅投手の守護神をはく奪し、ベテラン岩崎投手に守護神を変更しました。
この采配がずばり的中。
守護神になった岩崎投手は9月13日の時点で31セーブ、防御率1.23を記録し、今季途中から不動の守護神として最終回に君臨しています。
また、2021年に本塁打24本、2022年に本塁打20本を打った佐藤輝明選手でさえ、調子上がらないと登録抹消し、2軍での調整を命じていました。

実績がある選手でも調子が悪ければ二軍に送る。思い切りが良いですね~。高津監督は1軍で使いながら調子が戻るのを待つタイプですよね。
先発投手陣の充実
阪神が今季好調であった理由のひとつとして、先発陣の充実も挙げられます。
先発から崩れることが少ないので、阪神には5勝以上している先発投手が7人もいるのです。
青柳 8勝/伊藤 10勝/大竹 10勝/才木 8勝/西純矢 5勝/西勇輝 7勝/村上 10勝/
不動のエースであった青柳投手は今年不調でしたが、結果8勝4敗と十分好成績をあげています。
また、二軍で不動のエースであった村上投手を1軍で先発として起用。
10勝5敗防御率1.76という好成績を残し、新人王獲得の可能性もおおいにある成績です。
そして初めての現役ドラフトでソフトバンクから阪神に加入した大竹耕太郎投手。
大竹投手も10勝2敗防御率2.14という好成績を残しています。
大竹選手は中日の細川選手と同じく、現役ドラフトによって輝きを取り戻した選手のうちのひとりです。
月別チーム成績一覧
9月14日時点での阪神タイガースの勝敗数です。
月 | 勝 | 負 | 分け |
3-4月 | 13 | 10 | 1 |
5月 | 19 | 5 | 0 |
6月 | 8 | 14 | 1 |
7月 | 10 | 8 | 2 |
8月 | 18 | 7 | 0 |
9月 | 10 | 0 | 0 |
6月以外は着実に勝ち星を貯めてきましたね。
5月だけで貯金14、8月だけでも貯金11と凄い勝率です。
2023年シーズンは文句なしに阪神タイガースがシーズン優勝です!
最後に
この記事では2023年シーズン、セリーグ優勝を決めた阪神タイガースについて紹介させていただきました。
ペナントレース終了後、Aクラスの3チームでクライマックスシリーズが始まります。
阪神タイガースはクライマックスシリーズを制して、日本シリーズへと進むことができるのでしょうか。
何はともあれ、阪神ファンの皆さん優勝おめでとうございます!!
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