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センバツ2024 春の甲子園 21世紀枠~歴代出場校と選出基準 文武両道?偏差値との関係は

野球のあれこれ

センバツ高校野球2024の21世紀枠は、北海道の別海高校和歌山県の田辺高校の2校が選ばれましたね!今年は出場枠の見直しがあったため1枠減の2校になりましたが、そもそも21世紀枠とは何なのか?どのように選出されるのか疑問に思ったことがある方は多いのではないでしょうか

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21世紀枠の意義とは

〝21世紀枠〟とは高校野球界の活性化を図るために2001年から導入された制度です。

秋季大会での成績を踏まえた上で、部員不足や自然災害などの困難克服文武両道地域貢献など他校の模範になるような学校の中から選ばれます。今回は、そんな21世紀枠の歴史と具体的な選出基準について改めて調べてみました。

21世紀枠の歴史

21世紀枠は2001年から導入された制度で、2012年までは基本的に各都道府県の秋季大会で参加校が128校を上回る都道府県ではベスト16、それ以外の県ではベスト8を上回る成績を残した学校の中から推薦されていました。2013年以降は改定があり、128校を上回る都道府県ではベスト32、それ以外の都道府県ではベスト16以上という条件になりました。

じんからの妻
じんからの妻

出場校が32校を下回る県では県大会初戦敗退でも、理論上は甲子園に出場できてしまう可能性が生じていますので、少子化の影響などにより学校の数が減っていくことを考えると、再び改定されることがありそうですね

■選考の流れ
各都道府県の高校野球連盟が推薦校を1校選出
↓
各地区(全9地区)の代表推薦校を選出
(北海道地区1校/東北地区1校/関東・東京地区1校/東海地区1校/北信越地区1校/近畿地区1校/中国地区1校/四国地区1校/九州地区1校)
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21世紀枠候補校推薦理由説明会により、候補校のある各都道府県の高校野球連盟理事長、専務理事によるプレゼン(各3分30秒)
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主催の毎日新聞社、外部有識者による質疑応答
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2校を決定

過去に21世紀枠で選ばれた学校はどのような学校だったのでしょうか。

実力以外の部分での評価込みの選出となることが起因して〝なぜこの学校が?〟〝21世紀枠は本当に必要なのか?〟と度々話題になっているイメージがありますが、過去に21世紀枠で選出された学校の成績と各校の偏差値を調べてみました。

■2001年
・福島県立安積高校 初戦敗退
「勉強と部活の両立」を長年に渡り両立してきたことで、文武両道の伝統校であることが評価された。県内屈指の進学校。甲子園出場は一度もなかった。2001年当時の偏差値は64。※2023年の偏差値は70

・沖縄県立宜野座高校 ベスト4
過疎地域にありながら九州地区大会まで実力を高めたこと、部員全員が地元村立中学出身(人口5000人の村で、宜野座高校は宜野座村唯一の高校)である地域との一体感が選考理由だった。2001年当時の偏差値は35。※2023年の偏差値は36

■2002年
・北海道鵡川高校 2回戦敗退
廃部、廃校の危機を町と一体となって乗り越えた点が評価された。野球部の強化をを軸に町の活性化を図り、町民に希望を与えていた。2002年当時の偏差値は35。※2023年の偏差値は39

・島根県松江北 初戦敗退
文武両道が評価されての選出。エースの楠井選手はセンバツへの出場が決まる前には受験勉強専念のため退部を決意していたが、再び野球部へ戻る。卒業後は東大へと進学2002年当時の偏差値は61。※2023年は63.5

■2003年
・新潟県立柏崎高校 初戦敗退 
創部100年以上の歴史と、文武両道と厳しい環境下で切磋琢磨していることを評価される。1973年より制服を廃止し私服登校を可能にしたり、2008年からは文部科学省スーパーサイエンススクールに指定されるなど、特色ある学校づくりに取り組んでいる。

当時社会的にも大きく取り上げられていた拉致問題。話題を集めたかった主催者側の意図を感じる(拉致被害者の蓮池薫さんの母校)ということで、柏崎高校の選出は結果として21世紀枠制度に対する不信感を煽ることになってしまった2003年当時の偏差値は54.5。※2023年は57

・島根県立隠岐高校 初戦敗退
本土から60km近く離れた島に学校があるため、練習試合だけでもフェリーでかなりの移動時間となる隠岐高校野球部だが、県大会で優勝し中国大会にも出場した功績を評価された。2003年当時の偏差値は41.5※2023年は39.5

■2004年
・岩手県立一関第一高校 初戦敗退
創部100年以上の伝統校で、効率よく練習し文武両道を確立させていることが評価された。「甲子園まであと一歩という高校を選びたい」という選考委員の声により決定。2004年当時の偏差値は56。※2023年は57

・愛媛県立八幡浜高校 初戦敗退
過疎に悩む地域でありながらも進学校であり、チームの実力は一般枠の出場校に引けをとらないものであったことから選出された。2004年当時の偏差値は56.3。※2023年は58

■2005年
・宮城県一迫商業高校 2回戦敗退 
地域密着の活動から、選考委員の共感を得られ選出された。初戦は勝利し大いに盛り上がった野球部であったが、2021年には廃部となった。2005年当時の偏差値は35。※2023年は38

・香川県立高松高校 初戦敗退
前年の台風被害時のボランティア活動が評価された。文武両道の名門かつ秋の県大会では優勝していた。香川県からは、2003年に新設された【希望枠】で選出された三本松高校とのダブル出場となった。2005年当時の偏差値は69。※2023年は71

■2006年
・栃木県立真岡工業高等学校 初戦敗退
地元密着の選手育成が評価される。秋の関東大会では初出場で1勝している。2006年当時の偏差値は48。※2023年は42

・石川県立金沢桜丘高校 初戦敗退
県内有数の伝統進学校。秋の県大会では35年ぶりに優勝。北信越大会でも4強入りしている。2006年当時の偏差値は63。※2023年は65

■2007年
・山梨県立都留高校 初戦敗退
県内有数の進学校部活動時間確保のため、通常10分の休み時間を7分に短縮三宅島噴火による避難生活中だった都立三宅高校と合同練習や試合を行っていたことも評価される。2007年当時の偏差値は52。※2023年は54

・宮崎県都城泉ヶ丘高校 2回戦敗退
県内有数の進学校狭いグラウンドであったが、工夫を凝らした練習で秋の県大会では優勝している。2007年当時の偏差値は61.5。※2023年は61.5

■2008年(記念大会により3枠に変更)
・千葉県安房高校 2回戦敗退
文武両道の伝統校。房総半島の南端に位置し、少子高齢化が進む地域の地元中学出身者だけで編成されるチーム2008年当時の偏差値は58。※2023年は59

・愛知県立成章高校 2回戦敗退
創部100年以上を誇る進学校。試合会場までの長距離移動という地理的困難を乗り越えての近年の好成績が評価された。2008年当時の偏差値は50。※2023年は50

・山口県立華陵高校 3回戦敗退
全校生徒が日本赤十字の会員。青少年赤十字モデル校の指定を受けている。過去4年間で中国大会に6回出場したほどの実績もあった。前年にも21世紀枠地区推薦されていた2008年当時の偏差値は50。※2023年は53

■2009年(この年から21世紀枠は3枠に増枠)
・宮城県利府高校 ベスト4
地域清掃活動に積極的に参加したり、地域の梨農家の手伝いをするなど奉仕活動に熱心。実績も十分。2009年当時の偏差値は49.5。※2023年も49.5

・滋賀県立彦根東高校 初戦敗退
ライト側がレフト側よりも30mも短い変形グラウンドという悪条件の中でも工夫を凝らした練習をしていた。国公立大合格者を多数輩出する文武両道の伝統校2009年当時の偏差値は66。※2023年は68

・大分県立上野丘高校 初戦敗退
放課後の練習は2時間までと決められていながらも秋季大会では九州大会出場を果たした、県内有数の進学校。2009年当時の偏差値は69。2023年は71

■2010年
・山形県立山形中央高校 初戦敗退
野球の他にもスキー、スケート、柔道などもトップレベル。地域交流にも熱心で清掃活動にも積極的に取り組んでいる。2010年当時の偏差値は53。※2024年は54.5

・和歌山県立向陽高校 2回戦敗退
1939年、1940年の全国大会を連覇した名門校。清掃活動など地域活動にも熱心。前年春には48年ぶりに県優勝、秋季大会では準優勝していた。2010年当時の偏差値は63.5。※2023年は66

・徳島県川島高校 初戦敗退
部員数は全部で18人、共用で使えるグラウンドの大きさはダイヤモンドとほぼ同じ大きさという悪条件であった。文武両道かつ地域貢献にも取り組む姿勢が評価された。2010年当時の偏差値は45。※2023年は47

■2011年
・新潟県立佐渡高校 初戦敗退
本州まで2時間半かけて練習試合に参加するなどの地理的困難を乗り越えて秋の県大会では準優勝。〝野球部心得〟を基に人間力向上にも取り組んでいたことが評価された。2011年当時の偏差値は50。※2023年は52

・徳島県城南高校 2回戦敗退
県内最古の創立、創部の進学校。生徒会活動にも熱心に取り組んでいたことが評価された。2011年当時の偏差値は59。※2023年は61.5

・秋田県立大館鳳鳴高校 初戦敗退
1989年創立の進学校。部員全員が地元出身で、冬は除雪ボランティアを積極的に行うなどの地域貢献も評価された。2011年当時の偏差値は60。※2023年は59

■2012年
・北海道女満別高校 初戦敗退
野球部員は19人。氷点下20度を下回る日も多い寒冷地において北海道大会ベスト16という成績を残した。2012年当時の偏差値は44。※2023年は45

・宮城県石巻工業高校 初戦敗退
前年の東日本大震災で部員のほとんどが被災した。グラウンドも被災したが、秋季大会では準決勝を果たした。2012年当時の偏差値は46。※2023年は47

・兵庫県立洲本高校 初戦敗退
阪神淡路大震災当時に生まれた生徒が主力。東日本大震災の被災地への支援活動や県内の強豪校と互角に戦い続けたことが評価された。2012年当時の偏差値は55。※2023年は57

■2013年(記念大会により4枠に増枠)
・北海道遠軽高校 2回戦敗退
町唯一の道立高校。2005年以降の夏予選で4度の準優勝の実績。2013年当時の偏差値は43。※2023年は45

・福島県立いわき海星高校 初戦敗退
東日本大震災に伴う津波や福島第一原子力発電所事故の渦中でも諦めず頑張る姿が評価された。北海道遠軽高校とは初の21世紀枠対決となった。2013年当時の偏差値は35。※2023年は37.5

・高知県私立土佐高校 初戦敗退
甲子園出場10回の伝統校。土佐高校のモットーは文武両道。2013年当時の偏差値は65。※2023年は68.5

・島根県立益田翔陽高校 初戦敗退
ボランティア活動に積極的に取り組み、他校の模範となる学校であるという点が評価された秋季県大会では初優勝した。2013年当時の偏差値は44。※2023年は44

■2014年
・東京都立小山台高校 初戦敗退
限られた練習時間、狭いグラウンドなどの練習環境を乗り越え、秋の都大会ではベスト8。2014年当時の偏差値は66。※2023年は69

・和歌山県立海南高校 初戦敗退
校舎改築工事の影響でグラウンドを使用できないなどの厳しい練習環境であったが、秋の県大会では準優勝した。2014年当時の偏差値は58。※2023年は59

・鹿児島県立大島高校 初戦敗退
奄美大島の県立高校。春秋連続ベスト4の実績だが、試合時にはフェリーで11時間かけての移動が必要など地理的困難を乗り越えていることが評価された。2014年当時の偏差値は46。※2023年は47

■2015年
・愛知県豊橋工科高校 初戦敗退
整備用のトンボや防球ネットなどの練習に必要な道具は手作り。学校周辺の清掃活動など、地域貢献にも熱心であったことが評価された。2015年当時の偏差値は42。※2023年は44.8

・和歌山県立桐蔭高校 初戦敗退
夏の第1回大会から出場し春夏合計3回優勝している。県内有数の文武両道を実践している伝統的進学校。2015年当時の偏差値は69.7。※2023年は68

・愛媛県松山東高校 2回戦敗退
文武両道の文部科学省指定スーパーグローバルハイスクール82年ぶりの出場となった。2015年当時の偏差値は66。※2023年は69

■2016年
・岩手県立釜石高校 2回戦敗退
東日本大震災では部員の24人中9人が自宅を失い、親を亡くした部員もいるなど震災の影響がまだまだ残る環境下ではあったが県大会では準優勝し、東北大会に出場した。2016年当時の偏差値は53。※2023年は53

・香川県立小豆島高校
部員17人という少人数野球部。県大会では初優勝し少子高齢化による生徒数減に悩む学校の希望となった。2016年当時の偏差値は43。※2023年は44

・兵庫県立長田高校
阪神淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区にある県内屈指の進学校。ベスト8入りの実績も評価された。2016年当時の偏差値は70。※2023年は73.5

■2017年
・岩手県立不来方高校 初戦敗退
部員僅か10人のため実戦形式の練習はできなかったにもかかわらず練習時間のほとんどを打撃練習に充てて秋の県大会では準優勝した。2017年当時の偏差値は49.5。※2023年は50.2

・岐阜県立多治見高校 初戦敗退
小学生に野球教室を開くなど、ボランティア活動にも積極的に参加していた。狭いグラウンドを他の部活動と共有するなど恵まれた練習環境ではなかったが県大会では初優勝した。2017年当時の偏差値は59.5。※2023年は60

・高知県立中村高校 初戦敗退
過疎化が進む地域で、12人という少ない部員数ながら準優勝を果たす。40年ぶりの出場となった。野球部の活躍が地域活性化にも繋がっていたことが評価された。2017年当時の偏差値は52。※2023年は55

■2018年
・秋田県立由利工業高校 初戦敗退
ボランティア活動に熱心な学校で〝地域に愛される学校〟を目標に掲げている。初の東北大会出場ではベスト8入りという実績。2018年当時の偏差値は50。※2023年は50

・滋賀県立膳所高校 初戦敗退
全国屈指の進学校。セイバーメトリクス(野球を統計学的見地から分析し、戦略を考える分析手法)を取り入れ、野球経験のない部員が打球傾向を分析し守備位置を調整。秋の県大会ではそういった手法が功を奏しベスト8入り。2018年当時の偏差値は73。※2023年は73

・佐賀県立伊万里高校 初戦敗退
平日の練習時間は90分。短い練習時間ながら九州大会にも出場し、文武両道を実践。部員が地元少年野球チームの審判をボランティアで務めるなど、地域貢献にも取り組んでいたことが評価された。2018年当時の偏差値は53。※2023年は53

■2019年
・茨城県立石岡第一高校 初戦敗退
部員の4割が実習の多い園芸科・造園科で学ぶため全員揃っての練習時間が限られる中で秋の県大会ではベスト4入り。2019年当時の偏差値は43.7。※2023年は43.7

・徳島県立富岡西高校 初戦敗退
2001年、2008年に続いての四国地区の選出校となる。清掃活動など地域貢献にも積極的野球を通じたまちづくりに取り組んでいる。2019年当時の偏差値は56.3。※2023年は56.3

・熊本県立熊本西高校 初戦敗退
九州大会ではベスト8入り。部員の大半が2016年の熊本地震の際には避難所生活を送っており、ボランティア活動にも参加していた。野球教室などの地域への野球普及活動にも貢献していたことが評価された。2017年当時の偏差値は50。※2023年は49

■2020年→新型コロナウィルス感染症拡大の影響により大会中止
・北海道帯広農業高校 
部員の多くが農業や酪農の後継者で、実習が多く練習は土日のみであったが学校産の野菜や牛乳で身体作りに励んだ。北海道大会ではベスト4入り。2020年当時の偏差値は39。※2023年は41

・福島県立磐城高校 
秋の東北大会の期間中に台風で浸水被害を受けるが、地元が被災したという逆境を乗り越えベスト8入りした。2020年当時の偏差値は66。※2023年は68

・島根県立平田高校
2年連続、3度目の中国地区からの選出となった。過疎化の進む地域であるが。野球人口増加のため活動(地元の幼稚園や保育園での野球体験教室など)が評価された。2020年当時の偏差値は51。※2023年は51

■2021年(明治神宮大会中止の影響により4枠に増枠)
・青森県立八戸西高校 初戦敗退
監督は八戸高等支援学校に勤務する傍ら野球部の指導にあたっていたが、選手が支援学校の清掃活動をしたり、支援学校の生徒が傷んだボールの修繕をするなどの相互交流もあった。文武両道を実践する進学校。2021年当時の偏差値は55。※2023年は55.5

・兵庫県立東播磨高校 初戦敗退
コロナで制限がある中、オンライン上で監督が練習メニューを指導したり、質疑応答もSNS経由で行うなど、新しい指導スタイルによる工夫でコミュニケーションを欠かさなかったことが評価された。2021年当時の偏差値は58。※2023年は58

・静岡県立三島南高校 初戦敗退
地元の幼稚園児・保育児・小学生を対象とした野球教室により野球人口増加のための普及活動に熱心。情報通信技術活用により野球技術の向上にも成功した点が評価された。2021年当時の偏差値は58。※2023年は58

・沖縄県立具志川商業高校 2回戦敗退
部員不足で他部の生徒を集めて試合に臨むほど低迷していた野球部が復活。生徒が仕入れや販売の実習を行う学校行事〝具商デパート〟には野球部員も積極的に参加するなどして地域に積極的に地域に関わる。2021年当時の偏差値は45。※2023年は46

■2022年
・福井県立丹生高校 初戦敗退
地域に愛される野球部。秋の県大会では名門敦賀気比に善戦したことで福井県勢初の21世紀枠選出となった。2022年当時の偏差値は47。※2023年は47

・福島県立只見高校 初戦敗退
全校生徒86人、部員数13人で困難に取り組む姿が評価された。過疎化による生徒数減少が深刻化しているが〝山村教育留学制度〟を利用した選手と地元の選手が一体となってチーム作りに励んだ結果福島県大会ではベスト8入り。2022年当時の偏差値は38。※2023年は38

・大分県立大分舞鶴高校 初戦敗退
平日の練習時間は2時間。分単位での計画的な練習メニューを効率的にこなすことで好成績を残すことに成功した進学校。2022年当時の偏差値は68。※2023年は68

■2023年
・栃木県立石橋高校 初戦敗退
直近7年間の県大会では2回の準優勝。上位進出の常連校でありながら県内屈指の進学校であり、文武両道を実践している。小学生を対象に肘や肩の検診を兼ねた野球教室を開催するなど、野球人口増加のための普及活動にも貢献していたことが評価された。偏差値は66

・富山県立氷見高校 初戦敗退
部員数17人、と少ない人数ながらも秋の県大会では打撃で他校を圧倒して優勝。北信越大会ではベスト8。地元の小学生向け野球教室を行うなど、普及活動にも取り組んでいたことが評価された。偏差値は53。

・徳島県立城東高校 初戦敗退
部員数は12人。グラウンドは他部との共用のため、バントや走塁の練習に力を入れていた。県大会ではベスト4入り。継続的な清掃活動も評価された。偏差値は64。
じんからの犬
じんからの犬

こうして見てみると初戦敗退してしまうチームが多いのがわかりますが、困難を乗り越えての出場となった学校を応援したくなる気持ちはわかります!

21世紀枠は不要なのか?

毎年選ばれている学校は違いますが、【文武両道】【地域貢献】【過疎地域の活性化】【野球人口増加への意欲】などのキーワードが重要なポイントとなっていることは間違いないようですね。

それに加えてプレゼンでのアピール力や学校の歴史(高校野球連盟との繋がり)も重要視されているような印象も受けます。成績だけで選出されるわけではない、という点で反感を買ってしまうのもわからなくないかも?という感じがします。ただ、選出されている学校はほとんどが公立高校ですので、公立高校で活躍する原石のような選手に注目が集まるチャンスが21世紀枠なのかもしれません。

制度そのものについては基準を明確化するなど、まだ改善の余地があるのかもしれませんが〝21世紀枠〟をただ批判するのも違うような気がします。

最後に~逆境で輝く選手にはチャンスが必要

今回改めて21世紀枠について調べてみると、各年毎に選考基準や選考理由が違うように感じますし、21世紀枠不要論が出るのもわからなくはありません。それでも、強豪私立高校に才能ある選手が集まる高校野球界の流れを考えると、そこから漏れてしまう選手の救いの一手になることは間違いないと思います。推薦校として21世紀枠の候補に挙がるだけで、その学校には光が当たります。そしてその中に逆境の中で埋もれてしまったかもしれない選手がいる可能性がありますよね。選考基準については、確かにわかりにくい部分があるので、よりわかりやすく皆が納得できるような基準を設けたら批判も少なくなるように思います。

近年の自然災害や感染症の流行によって多くの才能や努力に光が当たらなかった可能性があったかと思いますが、そういった状況下でも高校野球界の希望の道筋として可能性を感じられるのが21世紀枠なのではないでしょうか。

夏の甲子園に比べて光が当たりにくい春の甲子園〝センバツ〟の21世紀枠。今年の2校はどんな試合を見せてくれるのでしょうか。楽しみにして試合の日を待ちたいと思います。

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