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プロ野球のクライマックスシリーズについてわかりやすく解説!優勝チームのアドバンテージや仕組み

野球のあれこれ

シーズンが終盤に差し掛かると、全チームが優勝争いに参戦できるわけではありません。

もう優勝は無理だから野球を観ていても面白くないな、と思ってしまう方もいるかもしれません。

シーズン優勝が難しくなった球団のファンの方でも大丈夫

そのような方でもシーズンを長く楽しめるようにと作られたものが、このクライマックスシリーズです。

この記事ではクライマックスシリーズについてわかりやすく解説させていただきます。

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クライマックスシリーズとは

クライマックスシリーズ日本のプロ野球のペナントレースが終了後、各リーグの上位3チームが日本シリーズへの挑戦権をかけて戦うトーナメント形式の試合です。

上位3チームがクライマックスシリーズに参加できるので、シーズン優勝ができなくても日本シリーズに参加できる可能性が残ります。

首位との差が開いてリーグ優勝が難しくなっても、クライマックスシリーズ参戦をかけた3位争いが起きるので、リーグ終盤になってもプロ野球のペナントレースを楽しむことができます。

プロ野球では各リーグ上位3チームをAクラス、下位3チームをBクラスと呼びます。

ペナントレース首位のチームがあと何勝すれば優勝できるのかを表したのがマジックナンバーであるのに対し、あと何勝すればクライマックスシリーズに進出できるのかを示したクリンチナンバーというものもあります。

導入された経緯

元々2003年までの間、両リーグともペナントレース優勝チームが自動的に日本シリーズへと進む規定でした。

しかしそのままでは消化試合が多く観客動員数が大幅に落ちる、盛り上がりに欠けるなどの問題点が指摘されていました。

それらを解決するべく、2004年の3年間パリーグのみで上位3チームによるプレーオフ制度を導入しました。

じんから
じんから

まずは試験的にパリーグで導入してみたんですね。

この3シーズンはどれもシーズン終盤まで盛り上がったためセリーグでもプレーオフ導入の声が高まり、2007年から両リーグでプレーオフ制度(仮称:ポストシーズンゲーム)が採用されることになりました。

その後ファンからネーミングを一般公募し、現在の『クライマックスシリーズ』になりました。

ペナントレースを優勝したチームがクライマックスシリーズも制することを完全優勝と呼びます。

クライマックスシリーズはペナントレースと同様に、延長12回までで決着がつかない場合は引き分けとなり、タイブレークは採用されていません

消化試合とは

リーグ戦において、すべての試合を終えていないのに関わらず優勝チームが決まってしまう場合があります。

その優勝チームが決まった後の全チームの残り試合を消化試合と呼びます。

優勝とは関係なく単に試合をこなしていくように消化していく様子から、消化試合という名前がつきました。

消化試合になってからは、各チーム来季を見据えた選手起用になる傾向があります。

じんから
じんから

消化試合と言えど、個人タイトルを狙っている選手達は特に本気です!若い選手たちも優勝は難しくてもできるだけ良い個人成績を残したいですよね。

ファーストステージ

クライマックスシリーズは各リーグ上位3チームで争うと言いましたが、このファーストステージに参加するのはペナントレース2位のチームと3位のチームのみです。

ペナントレース優勝チームはファーストステージに参加せずいきなりファイナルステージに参戦します。

そしてこのファーストステージは3試合をペナントレース2位のチームの本拠地(ホームグラウンド)で行います。

ホームゲームの方がグラウンドについて勝手を知っているわけですし、自分たちのファンの方が多く来場できるので、球場の雰囲気として非常に有利に働きます。

また3戦した時点で、1勝1分け1敗、0勝0敗3分けというような両チームが同成績となった場合、ペナントレース上位である2位のチームがファイナルステージに進出することになります。

ペナントレース上位アドバンテージ

・優勝チームはファーストステージ免除
・ファーストステージはペナントレース2位のチームの本拠地で行う
・引き分けが絡み同成績になった場合、ペナントレース2位のチームがファイナルステージに出場

ファイナルステージ

ファイナルステージ各リーグともペナントレース優勝チームと、ファーストステージを勝ち上がった2チームで行われます

このファイナルステージは6試合をペントレース優勝チームの本拠地で行います。

また、アドバンテージとしてペナントレース優勝チームには1勝が初めから与えられており、ペナントレース優勝チームにとってはかなり有利な状況からファイナルステージは始まります。

ファーストステージと同様に両チームが同成績となった場合、ペナントレース優勝チームが日本シリーズに進出することになります。

ペナントレース上位アドバンテージ

・ファイナルステージはペナントレース優勝のチームの本拠地で行う
・はじめからペナントレース優勝チームに1勝のアドバンテージあり
・引き分けが絡み同成績になった場合、ペナントレース優勝チームがファイナルステージに出場

このクライマックスシリーズのファイナルステージを勝利したチームが各リーグの王者となり、リーグ対抗戦となる日本シリーズへと進みます。

過去のクライマックスシリーズの優勝チーム

ペナントレースを優勝したチームが最も強いのは間違いないのですが、クライマックスシリーズは長期間行うペナントレースとは異なり短期決戦で行われます。

短期決戦は下位チームが上位チームにかってしまうような下剋上が起きやすいのです。

では実際にどのくらい下剋上が起きたか、ここ10年のクライマックスシリーズ優勝チームを見ていきましょう。

2020年は新型コロナウィルス流行のため、セリーグではクライマックスシリーズを取りやめ、パリーグではペナントレース上位2チームでのファイナルステージのみの開催となった。

セリーグ

ペナントレース優勝チームには赤線をひいています。

年度ファーストSファイナルS優勝
2022横浜 対 阪神ヤクルト 対 阪神ヤクルト
2021阪神 対 巨人ヤクルト 対 巨人ヤクルト
2020巨人
2019横浜 対 阪神巨人 対 阪神巨人
2018ヤクルト 対 巨人広島 対 巨人広島
2017阪神 対 横浜広島 対 横浜横浜
2016巨人 対 横浜広島 対 横浜広島
2015巨人 対 阪神ヤクルト 対 巨人ヤクルト
2014阪神 対 広島巨人 対 阪神阪神
2013阪神 対 広島巨人 対 広島巨人

ここ10年のうち8回ペナントレースとともにクライマックスシリーズも優勝して完全優勝を果たしています。

なかなか下剋上は起きづらいということですね。

ではパリーグも見ていきましょう。

パリーグ

パリーグも同様にペナントレース優勝チームに赤線をひいています。

年度ファーストSファイナルS優勝
2022福岡 対 西武福岡 対 オリックスオリックス
2021千葉 対 楽天オリックス 対 千葉オリックス
2020福岡 対 千葉福岡
2019福岡 対 楽天西武 対 福岡福岡
2018福岡 対 北海道西武 対 福岡福岡
2017西武 対 楽天福岡 対 楽天福岡
2016福岡 対 千葉北海道 対 福岡北海道
2015北海道 対 千葉福岡 対 千葉福岡
2014オリックス 対 北海道福岡 対 北海道福岡
2013西武 対 千葉楽天 対 千葉楽天

パリーグも10年のうち8回は完全優勝となっています。

下剋上が起きたのは2018年と2019年の二回で、両方とも福岡ソフトバンクがペナントレース優勝チームに勝ってクライマックスシリーズ優勝となっています。

じんから
じんから

福岡ソフトバンクは短期決戦に向いているのかもしれませんね。

最後に

この記事ではクライマックスシリーズについてわかりやすく解説させていただきました。

このクライマックスシリーズのおかげで、多くの球団のファンがより長くペナントレースを楽しむことができるようになりました。

じんから
じんから

ペナントレース優勝チームがクライマックスシリーズで負けてしまうと、少しガックリきてしまいますけどね……

皆さんも最後までプロ野球のペナントレースを楽しみましょう!

コメント

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