野球の試合やスポーツをニュースを見ていると、一度はグランドスラムという言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
このグランドスラムを野球好きは野球ならではの言葉だと思っているかもしれませんが、一般的にはテニスやゴルフで使用されている言葉なのです。
この記事ではグランドスラムの意味について解説させていただきます。
グランドスラムとは
もともとグランドスラム(Grand Slam)とはコントラクトブリッジというトランプゲームから生まれた言葉であり、そのゲームで完全勝利することを意味した言葉です。
それが元となり、色々なスポーツでグランドスラムという言葉が使われています。
いずれのスポーツでも、主に主要大会を制覇することを意味しています。

コントラクトブリッジの完全勝利≒完全制覇ということで使用されているんでしょうね。
グランドスラム=完全制覇
テニスにおけるグランドスラム
テニスにおいてグランドスラムは国際テニス連盟が定めた四大大会を指す言葉であると同時に、それらすべての大会を制覇することも指しています。
二つの意味があるので、「グランドスラムで優勝する」「グランドスラムを達成する」という使い分けが必要になります。
年間グランドスラムという言葉もあって、こちらは一年間で四大大会すべてを制覇することを指しており、キャリアグランドスラムというと生涯で四大大会を制覇することを指します。
年間グランドスラムを達成することは非常に困難で、シングル・ダブルス共に数名しか達成していません。
全豪オープン/全仏オープン/ウィンブルドン選手権/全米オープン
ゴルフにおけるグランドスラム
ゴルフでは通常年間グランドスラムのことをグランドスラムと呼びます。
テニスでは四大大会の制覇でしたが、ゴルフの場合は男子が四大大会、女子が五大大会を制覇したときに使用されています。
全英オープン/全米オープン/全米プロゴルフ選手権/マスターズトーナメント

女子ゴルフのメジャー選手権は度々変更されており、現在のグランドスラムは五大大会制覇ということになっています。
全英シニアオープン/全米シニアオープン/全米プロシニアゴルフ選手権/シニア・プレーヤーズ選手権/リージョンズ トラディション
年間グランドスラムをグランドスラムと呼ぶようになってから、まだゴルフでグランドスラムは達成されたことがないようです。
タイガーウッズが2000年から2001年にかけて四大大会を制覇した際には、2年がかりであったことからグランドスラムとは呼ばず、タイガースラムと呼ばれることになったようです。

グランドスラムと呼ばれなくても、自分の名前が付くなんて流石はタイガーウッズですね。
野球におけるグランドスラム
野球におけるグランドスラムという言葉は、他のスポーツとは少し使い方が異なります。
他のスポーツでは主にいくつかの大会・試合を制覇したときに使用されていましたが、野球では満塁ホームランのことをグランドスラムと呼びます。
「全ての塁上に走者がいる状態=完全」で「ホームラン=優勝・制覇」を打つということですかね。
他のスポーツではグランドスラムは滅多に達成できないことですが、野球では満塁ホームランを指すことからそこまで珍しい出来事ではありません。
2022年のプロ野球において、セリーグでは19本、パリーグでは7本のグランドスラムが記録されています。シーズン最多グランドスラムは4本でヤクルトの村上宗隆選手!

野球漫画『グランドスラム』
グランドスラムという名前の野球漫画も発売・完結しています。
グランドスラムという言葉はどこかカッコ良くて頭に残りやすいかもしれませんので、漫画の題名にすると印象的ですね。
その他おすすめの完結済み野球漫画をこちらで紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
カクテル名のグランドスラム
グランドスラムという名前のカクテルもあるようです。
スウェディッシュパンチというリキュールと、スウィートヴェルモット、ドライヴェルモットを合わせたカクテルです。
ヴェルモットはアルコール度数を高めたワインに薬草などを付けたもの。
そのためカクテル グランドスラムに入っているのは3種類のお酒のみなのです。

お酒をお酒で割るカクテルなんて、あっという間に酔っぱらいそうです!
最後に
今回は野球だけでなく様々なスポーツで使われるグランドスラムという言葉について解説させていただきました。
元々はコントラクトブリッジというトランプゲームからできた言葉でしたね。
皆様も野球観戦中に満塁ホームランが飛び出したとき、ぜひ「グランドスラムだ!」と言ってみてくださいね。
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