日本シリーズが佳境を迎えている今日ですが、11月1日からポスティングシステムの申請が始まりました。
ポスティングシステムについて詳しくはこちらを参考にしてください。
ポスティングの申請期間は11月1日から12月15日までです。
この記事ではポスティングシステムの申請を噂されていた4人を紹介したいと思います。
ポスティングシステムを利用しそうな4人の投手
まずポスティングシステムとはNPBの選手が海外FA権を取得する前に、MLBへ移籍できる制度のことです。
選手は海外FA権を取得するには145日以上の1軍登録が9シーズン以上なければなりません。
そのため海外FAを行使できるのは、高卒でプロ入りした選手であっても最短で27歳です。
そう思うとポスティングシステムを利用して、なるべく身体能力が全盛期のときに海外へ挑戦したいと思うのは全く不思議ではありませんね。
さらにポスティングシステムを利用すると、NPB球団にはMLB球団から高額な譲渡金が支払われることになりますので、選手は球団に恩返しをすることもできます。
球団は戦力ダウンと引き換えに、譲渡金を手に入れることができるということですね。海外FAだと球団にお金は入りませんからね。
では早速ポスティングシステムを利用しての海外挑戦が噂されている4選手を紹介させていただきます。
上沢直之
上沢直之(うわさわなおゆき)選手は1994年2月6日生まれ、29歳の投手です。
野球は中学から始め、高校は専大松戸高校に進学。
2年の春からエースを務め、強豪校を公式戦で撃破するなど注目を集めますが、甲子園出場経験はありませんでした。
2011年にドラフト6位で日本ハムファイターズに入団し、3年目から1軍の先発ローテーションに定着しました。
シーズンの個人タイトルは獲得していないものの、2018年には11勝6敗、2021年には12勝6敗を記録し、ファイターズの右のエースとして活躍してきた選手です。
上沢選手は最速152kmの直球と多彩な変化球を織り交ぜた投球スタイルです。
そしてこちらが今季の1軍成績です。
登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | セーブ | ホールド |
---|---|---|---|---|---|
24 | 2.96 | 9 | 9 | 0 | 0 |
9勝9敗と勝ち越すことはできませんでしたが、パリーグ最多の170イニングを投げ、エースとしての責任を果たしました。170イニング投げて防御率2点台は好成績だと思います。上沢選手はすでに球団に、今年のポスティングシステム申請を認められています。楽しみですね。
高橋光成
高橋光成(たかはしこうな)選手は1997年2月3日生まれの26歳です。
長髪がトレードーマークの選手で、西武ライオンズのエースとして活躍している投手です。
高橋選手は小学生から野球を始め、利根中学でプレー。そして前橋育英高校に進学。
2年の夏にはエースとして甲子園優勝を果たしています。
2014年に西武ライオンズにドラフト1位で入団。
新人である2015年から8試合に登板し、5勝2敗を記録。
2017年、2018年と右肩の故障で登板機会は多くありませんでしたが、その他の年は先発として約20試合以上に登板。4度の二桁勝利を記録しています。
高橋選手は最速157kmの直球が持ち味で、今季は2度の完封を達成するなど長い投球回数を投げられる体力も評価されている投手です。
こちらが2023年の成績です。
登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | セーブ | ホールド |
---|---|---|---|---|---|
23 | 2.21 | 10 | 8 | 0 | 0 |
二桁勝利を達成し、安定した防御率。まさに西武のエースです。しかし高橋選手は球団から今年ポスティングシステムを利用することは認められませんでした。来季は球団を納得させる成績を残す必要がありますね。
今永昇太
今永昇太(いまながしょうた)選手は1993年9月1日生まれ、30歳の投手です。
小学生からソフトボールをはじめ、中学校では野球に転向し野球部に所属。卒業後北筑高校に進学。
甲子園出場はありませんでしたが、最速144kmの左腕とのことでNPBからの注目度は高く、ドラフト下位指名も検討されるほどでした。
しかしプロ志望届は出さずに駒澤大学へ進学。
駒澤大学では1年生の春からリーグ戦に登板し活躍。大学ナンバーワン左腕との呼び声も高く、2015年ドラフト1位で横浜に入団しました。
プロ1年目から1軍の舞台で躍動し、2017年には11勝7敗、2019年には13勝7敗、2022年には11勝4敗の成績を記録しています。
今永選手はスリークウォーターから最速154kmの直球をコース良く投げ込み、高速スライダーやチェンジアップを駆使した投球スタイルです。
こちらが今季の成績です。
登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | セーブ | ホールド |
---|---|---|---|---|---|
22 | 2.80 | 7 | 4 | 0 | 0 |
今永選手は今季セリーグ奪三振王のタイトルを獲得しています。今年行われたWBCでは決勝戦で先発するなど、重要な場面を任された日本の左のエースでした。
山本由伸
山本由伸(やまもとよしのぶ)選手は1998年8月17日生まれ、25歳の投手です。
小学生から野球をはじめ、中学時代は東岡山ボーイズでプレーし、全国大会に出場しています。
都城高校に進学し、1年の秋から本格的に投手へ転向。
高校時代は九州四天王のひとりと呼ばれるほど注目を集めていましたが、甲子園の出場はありません。
2016年ドラフト4位でオリックスに入団。
入団1年目から1軍の舞台で投げますが、山本選手は早くも2年目には中継ぎとして54試合に登板。32ホールドを記録しています。
3年目からは先発に転向し、いきなり防御率1.95で最優秀防御率を獲得。
そして2021年からは前人未到の3年連続投手四冠を達成しています。
投手四冠:最多勝、最優秀勝率、最優秀防御率、最多奪三振、
山本選手は最速159kmの速球と多彩な変化球を操り、抜群の制球力を誇ります。すべてにおいて高水準な投手です。
こちらが今季の成績です。
登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | セーブ | ホールド |
---|---|---|---|---|---|
23 | 1.21 | 16 | 6 | 0 | 0 |
山本投手がポスティングを申請した場合、かなりの譲渡金になるのではないかと予想します。昨年オリックスからポスティングシステムを利用した吉田正尚選手の譲渡金が1537万5000ドルでしたので、それを越えるのではないでしょうか。山本選手は現在NPB最高の投手と言っても過言ではありません。
最後に
この記事ではポスティングシステムを利用したメジャー挑戦が噂されている4人の選手について紹介させていただきました。
高橋選手のMLB挑戦は今年認められませんでしたが、来季は球団が納得する成績を残し、ポスティングシステムの利用を認められると良いですね。
他の選手は今年MLBに挑戦できるようだったら、夢の舞台をぜひ楽しんで欲しいですね。
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