東京ヤクルトスワローズは10月2日に来季の契約を7名の選手と結ばないことを発表。
7名の選手とは杉山晃基投手、市川悠太投手、成田翔投手、久保拓眞投手、大下佑馬投手、鈴木裕太投手、松井聖選手です。
残念ですがドラフトなどの新戦力加入を考えると仕方がありませんね。
この記事では7選手の今季の成績と補強への展望についてお話させていただきます。
ヤクルトスワローズは7人の選手に戦力外通告
ヤクルトスワローズは7名の選手に来季構想外であることを通達しました。
鈴木選手と松井選手は育成契約でしたので支配下は5人、そして投手は全体で6人に戦力外通告です。
支配下の選手への戦力外通告は2回に分けて行われます。1回目はクライマックスシリーズ開幕の前日まで。2回目はクライマックスシリーズ終了後の翌日から日本シリーズ終了の翌日まで。
※日本シリーズ出場チームは日本シリーズ最終戦の5日後まで認められています。
杉山晃基投手
杉山選手は今季1軍での登板はなし。
そしてファームでの成績は以下の通りです。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
10 | 1 | 1 | 0 | 0 | 9.00 |
11回を投げて被安打16、被本塁打2、WHIP2.18と成績はふるいませんでした。
杉山選手の今後は未定とのことです。
市川悠太投手
市川選手は一軍でも何度か登板機会を得ていましたが、今回は構想外になってしまいました。
まずは一軍での成績です。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
4 | 0 | 2 | 0 | 3 | 8.36 |
一軍の先発で3試合試されるも、なかなか試合を作ることができずに防御率8.36。
そしてこちらは二軍成績です。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
18 | 2 | 7 | 0 | 0 | 5.64 |
今年は2軍でも成績を残せず、大きく負け越してしまいました。
市川選手は現役を続ける意向で、他球団からのオファーを待ち、トライアウトにも参加予定です。
成田翔投手
成田投手は昨年の現役ドラフトで加入した選手ですが、一年で構想外になってしまいました。
こちらが一軍での成績です。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5.40 |
3試合登板で投球回数が3.1、被安打4で与四死球が3となりました。
そしてこちらは二軍での成績です。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
37 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5.15 |
2軍では36.2回を投げ、41被安打、2被本塁打、与四死球22と安定感を欠く投球となってしまいます。
現役ドラフトで他球団に入り活躍した選手として細川選手や大竹投手がいることを考えると、明暗が分かれる形になってしまいました。
成田選手も現役続行を希望しています。
久保拓眞投手
久保投手は昨季厳しい状況での登板が多く、数々の場面でチームを救う投球を見せてくれましたが、来季は契約を結ばないことになってしまいました。
こちらが一軍での成績です。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
5 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6.00 |
1軍に5試合登板しているものの、投球回は3回のみ。
被安打8、与四死球4、WHIPが3.67と昨季のような結果を残せませんでした。
こちらは二軍での成績です。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
38 | 4 | 3 | 1 | 0 | 4.54 |
この数字を見るとそこまで悪くないのかな、とも感じますが、投球回33.2に対して被安打37、被本塁打4と不安定な投球と言えるでしょう。

昨季のことがあるから来季は様子を見るかと思いましたが、構想外になってしまいましたね。
久保選手も現役続行を希望しています。
大下佑馬投手
大下選手はオーバースローからサイドスローに転向後、そこそこ結果を残していると思っていたのですが戦力外となり、現役引退を発表しています。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
29 | 3 | 1 | 1 | 0 | 7.52 |
一軍での登板はなく、こちらは二軍での成績です。
二軍で防御率7.52はさすがに安定感を欠くというしかありません。
鈴木裕太投手(育成契約)
鈴木投手は育成契約のため一軍での出場はなく、二軍での出場のみです。
登板数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
26 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7.18 |
昨季は二軍で防御率3.95を記録していましたが、今季は7.18。
やはりファームでも結果を残せていない選手が戦力外通告の対象となるように感じます。
鈴木選手の今後は未定とのことです。
松井聖選手(育成契約)
松井選手は今回発表された中で唯一野手での戦力外通告となってしまいました。
育成契約ですので二軍成績のみとなります。
試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
85 | .271 | 3 | 32 |
捕手で打率.271は魅力的にも感じますが、1軍でも同じ数字を残せるかは未知数です。
松井選手は本職が捕手ながら、外野や内野にも挑戦する柔軟さがありました。
ユーティリティープレーヤーを求める球団から声がかかると良いのですが、28歳という年齢もあるのでどうなるでしょうか。
松井選手の今後も未定のようです。
補強への展望
6人もの投手を構想外としたことから、ドラフトやオフのトレードは投手メインの補強となるのではないでしょうか。
ドラフト上位は即戦力投手を指名し、下位で将来型の野手を指名することが予想されます。

個人的には度会くんにはスワローズに来てほしかったけど、なんだか難しい雰囲気……
最後に
今回はヤクルトスワローズが戦力外通告をした7人の今季の成績についてお伝えさせていただきました。
来る者がいれば去る者もいるのが厳しいスポーツの世界です。
何年もプロの舞台で活躍している選手たちにはリスぺクトの思いでいっぱいです。
コメント