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シーズンが終盤に近付いてくると、だんだんと来季のチーム編成が気になってきます。
監督やコーチはもちろんなのですが、やはり最も気になるのがドラフトで入ってくる新戦力です。
昨年から始まった現役ドラフトもあります。
そこで今回は2023年ドラフト候補、ヤクルト大注目の度会隆輝選手を紹介させていただきます。
度会選手はヤクルトスワローズととても縁のある選手ですので、チェックしてくださいね。
度会隆輝選手とは
度会隆輝(わたらいりゅうき)選手は2002年10月4日生まれ、千葉県出身の社会人野球選手です。右投げ左打ち。ポジションは外野手。
父と兄の影響から野球を始め、小学校6年生でヤクルトjrに入団。
兄の基輝さんも野球を続けており、現在はJPアセット証券でプレーしています。
父が元プロ野球選手で、兄も野球続けているなんてまさに野球一家!実家の庭には打撃練習用ネットがあり、母祥子さんがトスをあげていたとか。
隆輝さんは中学時代は佐倉シニアでプレーし、リトルシニア全国選抜野球大会やジャイアンツカップで優勝を果たしました。
2017年に行われたU-15アジアチャレンジカップでは日本代表に選出され、全3試合に出場。
10打数7安打6打点、驚異の打率.700を記録して大会最優秀選手に選出されました。
中学卒業後、神奈川の名門横浜高校に進学し、入学直後からベンチ入りするなどその才能を遺憾なく発揮。
秋から二塁手のレギュラーを掴みますが、翌春の全国選抜高校野球大会は怪我のため代打での出場のみとなりました。以後甲子園出場はありませんでした。高校通算24本塁打、公式戦打率.419。
プロ志望届を提出しますが指名漏れを経験し、社会人のENEOSへと進みました。
ENEOSは毎年のようにプロ野球選手を輩出している社会人野球の名門です。
元ENEOSの現役プロ野球選手は巨人の高梨投手、阪神の糸原選手、ヤクルトの塩見選手etc...
度会選手のプレースタイル
天才的なバットコントロールが持ち味で、広角に強い打球を打つことができる逸材。
柔らかさのある打撃フォームから鋭く力強い打球を飛ばします。
動画を見ると、個人的にはどこか阪神の近本選手にスタイルが似ているように思います。
卓越したミート力は後述するヒット ザ ターゲットで中学時代に証明済みです。
走力や守備力は高校時代は目立っていませんでしたが、名門ENEOSにて成長を遂げ、十分外野手としてプロ野球でも通用する走力、肩の強さへと成長しました。
50m6秒0、遠投118m。
ENEOSでは外野手起用でしたが、高校時代まで二塁手を経験しているので、指名球団によっては内野に挑戦する可能性もありますね。
父親が元ヤクルトの選手
度会隆輝選手の父は元プロ野球選手である度会博文さんです。
1994年から2008年までヤクルトスワローズで選手として活躍し、引退後は球団広報やスカウト、ヤクルトアカデミーのヘッドコーチなどを務めています。
選手時代は内野手登録ながら、投手と捕手以外のポジションを守るユーティリティプレーヤーとして球団から重宝されていました。
博文さんの引退セレモニーでは、二人の息子である隆輝さんと兄の基輝さんがバッテリーを組んで始球式に登場し、会場を沸かせました。
隆輝さんとともに炎の体育会TVに出演
2017年、隆輝さんが中学3年生のときには父博文さんとともにTBSの炎の体育会TVに出演しています。
同番組の野球企画、ヒット ザ ターゲットに挑戦し、番組初の完全制覇を達成しました。
父博文さんがトスを上げる役を担当し、まさに阿吽の呼吸での完全制覇。
言わなくても思ったところに来る。本当にトスが上手。
当時の隆輝さんのコメントより
プロ選手でも完全制覇をしていなかったことから、当時隆輝さんは天才中学生としてかなりの注目を集めていました。
完全制覇するには100秒間打ち続ける体力と、正確なバットコントロールが必要です。まさに天才中学生ですね。
ドラフト指名漏れを経験
高校3年時のプロ野球ドラフト会議において、プロ志望届を提出しましたが度会選手は指名漏れとなってしまいました。
ドラフト有力候補として名前が挙がっていたにも関わらず、ドラフトの指名から漏れてしまったことは度会選手が成長するには十分すぎる試練であったと思います。
早くプロ入りしたいという想いの強さからか、大学ではなく社会人野球へと進むことを決めました。
大学に進むとプロ入りは4年後になってしまいますが、社会人野球の場合高卒から3年でプロに入ることができます。※大卒で社会人野球の場合は2年後にプロ入り可能。
走攻守において現在の自分を越えるため、名門ENEOSの門を叩きます。
ドラフト1位指名を目指して名門ENEOSへ
横浜高校在学中から木製バットで練習することが多く、社会人野球に進んでも木製バットに慣れるまで時間はかからなかったようです。
自分はしなりを利用するスタイルだから木製の方が合う。
度会選手のコメントより
高校野球は金属バット、大学野球や社会人野球、プロ野球は木製バット。
ENEOSでは1年目から外野手としてレギュラーを掴み、得意の打撃でチームを牽引し、都市対抗では神奈川ベストナインに選出されました。
2年目の都市対抗では4本塁打、打率.429を記録し、橋戸賞、若獅子賞、打撃賞の三冠に輝き、チームも9年ぶりの優勝を果たしました。そして外野手として社会人野球のベストナインも獲得し、まさにアマチュア野球界を代表する外野手へと成長しました。
橋戸賞、若獅子賞の同時受賞は野手として初の快挙となったようです。すごい!
橋戸賞はMVP(最優秀選手賞)のようなもので、都市対抗野球の生みの親である橋戸信氏の名を冠した賞。若獅子賞は新人賞。
ドラフト指名の可能性は?
2023年のドラフト会議で、いずれかの球団から指名される可能性が高いと思います。
今年のドラフトは投手が豊作の年と言われているので、即戦力投手を1位指名する球団が多いと思いますので、外れ1位もしくは競合することなく単独1位で指名されるのではないでしょうか。
父がヤクルトOBということもあってヤクルトからの指名を期待しますが、ヤクルトは投手陣の補強が急務。
比較的外野手が充実しているヤクルトが、外野手本職となる度会選手を上位で指名するかどうかは難しいところです。
本人は目指す選手像としてヤクルトの山田哲人選手を挙げています!度会選手は高校時代二塁手ですので、個人的には二塁手として指名して欲しい……でも塩見選手のような外野手にもなって欲しい……
3位以下に残っていれば指名するかもしれませんが、その順位まで残っている選手ではないでしょう。
千葉県出身ということで地元の千葉ロッテマリーンズ、横浜高校出身ということで横浜DeNAベイスターズが獲得に乗り出すかにも注目です。
2023年ドラフトを楽しむなら
こちらは2023年ドラフト候補の200人をまとめた野球雑誌です。
この雑誌を読みながら、この選手来て欲しいなぁと自分でドラフトを想像するのも面白いものです。
最後に
この記事では2023年のドラフト候補である度会隆輝選手について紹介させていただきました。
元ヤクルトの父をもつ天才打者の度会選手。
高校卒業時は指名漏れを経験してしまいましたが、社会人で成長した今、上位指名はほぼ確実だと思います。
念願のプロ野球でぜひ活躍して欲しい選手ですね。
……できればヤクルト!でも他の球団に指名されても応援しちゃう!