2023年のプロ野球ドラフト会議は即戦力投手が豊作の年と言われています。
その中でも特に注目を集めているのが大学の東都リーグで投げる7人の投手。
日刊スポーツでは1部で投げる6人を『東都6人衆』と呼び、スポーツニッポンでは2部で投げる1投手を含めて『東都ドラ1セブン』と呼んでいます。
そこでつばめ野球日和では某アイドルを真似て、東都の神セブンとして7投手を紹介させていただきます!!
7人全員がドラフト上位候補ですので、どの球団のファンの方も必見の記事となっております。
2023年ドラフト候補 東都の神セブン!7人の投手を紹介
2023年のプロ野球ドラフト会議は10月26日の17:00~の開催になりました。
今年のドラフトはかつてないほど即戦力投手が豊作の年と言われており、各球団投手の上位指名が噂されています。
その中でも特に注目を集めているのが東都リーグでプレーする7人の投手です。
私はこの7人を東都の神セブンと呼ぶことに決め、皆さんに彼らを紹介していきたいと思います。
東都リーグとは
まずは東都リーグの説明を簡単にさせていただきます。
東都リーグ(正式名称:東都大学野球連盟)は東京を所在地としている22の大学硬式野球部構成されている大学野球リーグです。
大学野球の最高峰である明治神宮野球大会でも登録大学が数多く優勝しており、『人気の六大学』に対して『実力の東都』と呼ばれるほど高いレベルの大学野球リーグです。
1~3部が6校ずつ、4部は4校で構成される4部制を導入しており、春季と秋季にそれぞれリーグ戦を行っています。上位リーグの最下位チームと下位リーグの優勝チームでは2戦先勝方式で入れ替え戦も行っています。
1部で通算優勝回数が最多なのは32回で専修大学。そして駒澤大学と亜細亜大学が27回でそれに次ぐ形となっています。
では2023年ドラフト上位候補の7投手を紹介していきます。
西舘勇陽投手
西舘勇陽(にしだてゆうひ)投手は2002年3月11日生まれの大学野球選手です。183cm、79kg。右投げ右打ち。
中央大学法学部法律学科に所属し、出身は名門花巻東高校です。
現千葉ロッテの佐々木朗希投手は同じ岩手出身で同学年。
佐々木投手は最後の夏の決勝では登板しませんでしたが、その決勝の相手は西舘投手擁する花巻東高校でした。
高校時代には3度の甲子園出場を果たし、最速149kmを記録したことからドラフト候補として注目を集めますが、大学でのさらなる成長を決心し大学野球へと進みました。
最速155kmの速球だけでなく、スライダー、カットボール、カーブ、スプリットと多彩な変化球も魅力的。
奪三振能力が高く、投球回数よりも多い奪三振数となっています。
また常にクイックモーションでの投球となるので、ランナーが出た時でも投球が変わらないと好評価です。
巨人の水野スカウト部長は西舘投手を1位候補と言及。
常廣羽也斗投手
常廣羽也斗(つねひろはやと)投手は2001年9月18日生まれの大学野球選手です。180cm、73kg。右投げ右打ち。
青山学院大学法学部法学科に所属し、出身は大分舞鶴高校です。
高校時代は1年秋からエースを務めますが、甲子園出場は3年間ありませんでした。
高校卒業後、指定校推薦で青山学院大学へと入学。
自ら練習会に参加して指定校推薦を獲得したようです。練習中でもその実力は際立っていたのでしょうね。
2年の春からリーグ戦に登板し、4年生時の全日本大学野球選手権では決勝で明治大学を完封し優勝。
常廣投手自身は最高殊勲選手賞と最優秀投手賞を受賞しています。
常廣投手の武器は何といっても綺麗にスピンのかかった最速153kmの速球と落差のあるフォーク。
平均球速145km前後の速球をコースに投げ分け、140kmにも達するフォークで空振りを奪います。
2023年7月に行われた日米大学野球選手権では後述する細野投手、武内投手、草加投手、下村投手とともに大学日本代表に選出されています。
広島の苑田スカウト統括部長はチームの何本柱の投手となれると好評価。
武内夏暉投手
武内夏暉(たけうちなつき)投手は2001年7月21日生まれの大学野球選手です。185cm、83kg。左投げ左打ち。
國學院大學に所属し、出身は八幡南高校です。
高校時代に甲子園出場はなく、また最速137kmと全国に名が通る投手ではありませんでしたが、大学に進学後その才能は開花。ドラフト上位指名が確実視されています。
大学入学後に本格的に始めたウェイトトレーニングによって球速が伸びたようです。
武内投手の武器は左腕から放られる最速153kmの速球。その速球を右打者であろうと左打者であろうとしっかりと内角に投げ切れる制球力もあり、100km台のカーブと合わせて緩急をつけた投球術も魅力的です。
185cmという長身から投げ下ろされる速球と縦のスライダーは空振りをとることができ、東都ナンバーワン左腕との呼び声も高い投手です。
ヤクルトの小川GMは大学生の左投手として高く評価していると言及。
細野晴希投手
細野晴希(ほそのはるき)投手は2002年2月26日生まれの大学野球選手です。180cm、83kg。左投げ左打ち。
東洋大学総合情報学部に所属し、出身は東亜学園高校です。
高校時代は1年の夏から登板機会を得ますが、3年間で甲子園出場はなし。
東洋大では1年の秋に神宮デビューを果たしますが、東洋大は2年の秋に2部リーグへと降格。
しかしそれで気落ちはせずに、細野投手は2部リーグで最優秀投手、ベストナインなど投手タイトルを総なめし、1部リーグ復帰の立役者となりました。
5季ぶりの1部復帰となった東洋大を細野投手は優勝へと導けるのかに注目です。
細野投手の武器は最高球速158kmを誇る直球。
158kmは大学野球投手最速記録となっています。
カットボールやスライダー、チェンジアップ、スプリット、ツーシームと変化球も多彩。
しかし抜けるボールが多く、四死球で試合を崩してしまうこともあるようで、制球に少し難があるとの声もあります。
制球を気にしすぎて持ち前の剛速球が影をひそめてしまうともったいないのですが、プロに入ってからは制球を安定させる時間が必要なのかもしれません。
中日の松永スカウト部長は2022年であれば間違いなくドラフト1位と言及。
下村海翔投手
下村海翔(しもむらかいと)投手は2002年3月27日生まれの大学野球選手です。174cm、73kg。右投げ右打ち。
青山学院大学コミュニティ人間科学部に所属し、出身は九州国際大学付属高校です。
高校時代は1年の秋からベンチ入りしましたが、3年間で甲子園の出場はなし。
高校卒業後は青山学院大学へと進学し、1年秋からリーグ戦に登板し始めますが、右ひじのクリーニング手術を冬に行い長期離脱となってしまいます。
3年春からは復帰し、4年の春にはチームを33季ぶりの優勝へと導きました。
下村投手は最速153kmを誇る直球と高い制球力が武器です。変化球の種類も豊富で、カットボールやスライダー、落差のあるフォークを精度よく操ることができます。
直球の球質が良く、巨人の桑田コーチもその球質を評価しています。
特に左打者のインコースへのカットボールが素晴らしく、多くの打球を詰まらせていました。
ヤクルトの小川GMは完成度が高く、制球力が1番の魅力と好評価。
草加勝投手
草加勝(くさかしょう)投手は2001年生まれの大学野球選手です。182cm、72kg。右投げ左打ち。
亜細亜大学に所属し、出身は創志学園です。
高校時代に甲子園出場経験はありますが、同学年に現阪神の西純也選手がいたため、二番手投手という位置づけでした。
中学時代に最高球速138kmを記録するなど、高校在学中は西投手がいたものの草加投手も隠れた逸材とも言われていました。
絶対的エースの陰に隠れていましたが、亜細亜大学に進学後開花。
3年の秋には最優秀防御率のタイトルを獲得し、4年春のリーグ戦では自身の6勝をすべて完投勝利で飾っています。
その驚異のスタミナでも草加投手は評価されており、最速152kmを誇る速球を内と外に投げ分けられ、試合を作ることができる投手として高い評価を得ています。
驚異のスタミナと安定したコントロールは、練習で打撃投手を務めたことによって得られたものだと本人は語っています。
多いときには1日300球も投げていたとか……
投手だとなかなか見せ場がありませんが、50m5秒8の快速も魅力的。
西武の潮崎編成グループディレクターは上半身のブレが少なくコントロールが良く、変化球の使い方もうまく、試合を作れる投手と好評価。
西舘昂汰投手
西舘昂汰(にしだてこうた)投手は2001年生まれの大学野球選手です。188cm、86kg。右投げ右打ち。
専修大学経済学部に所属し、出身は筑陽学園です。
西舘昂汰投手擁する専修大学は現在東都リーグの2部ですので、日刊スポーツは1部の6人を『東都6人衆』と呼んでいます。
西舘投手は高校時代3年時の春と夏に甲子園に出場しています。
当時も大型右腕として注目をされはしましたが、最高球速は140km前後とドラフトで指名がかかるほどではありませんでした。
高校卒業後に専修大学へと進学。
専修大学では1年の秋からリーグ戦に登板するものの、安定感に欠ける投球が続いていました。
地道な練習の成果が表れたのか3年から安定感が増し、チームの2部優勝に大きく貢献しました。
188cmの長身から投げ込まれる最速152kmの速球の評価は高く、豪快な腕の振りもあって速球で空振りの取れる投手です。
若干制球力に課題は残りますが、その恵まれた体格がもつエンジンの大きさとその伸びしろに注目が集まっています。
同じ名字の西舘勇陽投手が1部で投げているため、どうしてもそちらにスポットライトが当たりがちですが、2部でプレーしていながら西舘昂汰投手もドラフト上位指名の可能性が高いです。
ソフトバンクの宮田関東地区統括スカウトは1位になってもおかしくないところまで成長してきていると言及。
2023年ドラフトを楽しむなら
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この雑誌を読みながら、この選手来て欲しいなぁと自分でドラフトを想像するのも面白いものですよ。
最後に
この記事では2023年ドラフト会議で上位指名される可能性の高い7投手を紹介させていただきました。
皆さんの贔屓しているチームに入団するのはどの神でしょうか?
即戦力投手はどの球団も喉から手が出るほど欲しいと思うので、どういう指名になるか楽しみですね。
即戦力野手としては個人的にENEOSの度会隆輝選手にも注目しています。
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