ヤクルトスワローズの期待度No.1選手、内山壮真選手はチームの将来を担う〝野球センスの塊〟と言われる逸材です。そんな内山選手がサードの守備に挑戦、というニュースが飛び込んできました。
内山壮真選手と長岡秀樹選手の〝そまひで三遊間〟はあるのか
昨シーズンには本職の捕手だけでなく外野手としての出場機会があった内山選手ですが、春季キャンプ中のシートノックとケースノックではサードの守備に挑戦しました。〝そまひで〟ファンは「夢のそまひで三遊間が実現!?」と沸いています。
さすがの野球センスで難なく打球をさばいていたようで、内山選手自身も「違和感なく普通にできた。出場機会を増やすのが一番だと思うので、プラスになると思う。しっかり前向きに捉えて、このチャンスをしっかり生かしたい」と話していました。
内山選手の大ファンなので出場機会が増えるのはとても嬉しいですが〝サードに挑戦〟のニュースには正直びっくりしてしまいました...昨シーズン中には「外野も守りますが、自分としてはやはりキャッチャーをメインにやっていきたい」と話していましたし、複数ポジションを練習するのが選手にとって負担にならないはずがないですからね。チームにとっての危機管理としては良いと思うのですが。
そんな野球センス抜群の内山選手は一体どんな選手なのか、今回は内山選手に焦点を当ててみたいと思います。
内山壮真選手の魅力とは
小柄ながら攻守で際立つ存在感に多くのファンを魅了している内山壮真選手ですが、改めてその魅力に迫りたいと思います!
内山壮真選手 【出身地】富山県 【生年月日】2002年6月30日生まれ(21歳) 【身長/体重】171㎝/71kg 【投球/打席】右投左打 【ポジション】捕手、外野手、遊撃手 【経歴】星稜高等学校~2020年ヤクルトスワローズドラフト3位 ・老若男女問わずファンの多い選手だが、若い女性ファンからの支持も絶大。同担拒否やリアコ勢も存在するなどアイドル的人気も。長岡秀樹選手と武岡龍世選手の組み合わせを〝ナガタケ〟(またはナガタピ)と言うのに対し、長岡選手と内山選手の組み合わせは〝そまひで〟と言われる。 ・好きなポケモンのタイプは炎タイプ ・12歳から麻雀を始める ・3人兄弟の末っ子 ・中学時代には星稜中学に通うため、隣県の石川県まで毎日電車で通っていた ・読書家。星稜高校でキャプテンになってからはビジネス書も読むようになる ・憧れはヤクルトOBの古田敦也さん
内山選手は小学校3年生から野球を始めましたが、空手家の父を持ち、2歳から小学校までは空手も続けていました。祖父が監督を務める少年野球チームで野球を始めてからは、夕方までは野球をして夜は空手という生活をしていました。
内山選手のお父さん内山彰博さんは2019年にはアジアオセアニア空手道選手権大会で優勝するなど、数々のタイトルを獲得しています。内山選手自身も小学校4年生には全国大会の16強に入っています。すごい!
ヤクルトOBで元監督の若松勉さんは内山選手の野球センスの素晴らしさを語る際には「内山選手は幼いころから空手をやっていたので体幹がしっかりしていて~」という話を度々していますが、空手経験があることで体幹の強さや体のキレが身に付いたようですね。ボールを長く見て広角に打ち分ける動体視力も空手によって養われたのかもしれません。
中学からは隣県石川県の星稜中学に電車で通います。入学直後に遊撃手としてレギュラーを掴み、2年生からは正捕手も務める。2年春と3年夏には軟式野球で日本一に輝き、U15代表でも2017年アジア選手権で優勝。捕手としてベストナインと本塁打王を獲得しています。
星稜高校からは寮に入り、より野球に集中できる環境になると入学直後の1年夏、甲子園で三番ショートとして出場。1年秋からは四番を任されるようになります。2019年には1学年上のエース奥川恭伸選手や捕手の山瀬慎之助選手(現・読売ジャイアンツ)と共に夏の甲子園準優勝を経験します。小柄ながら、2年夏の甲子園では打率.385、2本塁打を記録しています。秋からは山瀬選手に代わって再び捕手を務めることになります。
当時の内山選手は「キャッチャーもショートもどちらもやりたいが、試合をつくるのはバッテリーなので勝敗にかかわる緊張感にやりがいを感じる」と話していました。
内山選手の実績を見ると〝野球センスの塊〟っぷりが中学時代には既に現れていたのがわかりますね。星稜高校入学前から「星稜中の内山壮真はモノが違う」と有名だったようです。
星稜高校が準優勝をした2019年夏は石川県大会から見ていたのでよく覚えているのですが、とにかく「すごい2年生が4番にいる!」と思っていました。
内山壮真選手~打てる捕手への道
高校時代に四番を任されていたことからもわかるように、打撃でも随所にポテンシャルの高さが垣間見える内山選手。空手で養われた体幹のおかげか直球には振り負けることなく対応し、変化球にも体勢を崩されることなくバットを振ります。そしてチャンスで結果を残すような勝負強さ。内山選手の魅力を挙げたら本当にキリがありませんが、そんな内山選手に期待されていることと言えばやはり〝打てる捕手〟としてチームを引っ張っていくような存在になってもらうことではないでしょうか。
〝打てる捕手〟として真っ先に頭に思い浮かぶのは、内山選手も憧れのヤクルトOB古田敦也さんです!古田敦也さんの記録を改めて確認してみると...ヤクルトスワローズ入団2年目に打率3割4分で首位打者、通算で9度の3割以上...本当に打者としても素晴らしい実績を残したのですね。
高津監督はかねてより内山選手には「古田さんのようにコンスタントに3割を打つ選手になって欲しい。欲を言えば本塁打も20本以上」と語っていました。大きな期待を寄せているのは監督も同じなようです。そこで〝打てる捕手〟として内山選手の成長を促すために昨シーズン新たな試みとして実現されたのが、捕手だけでなく外野手としての起用でした。〝出場機会を少しでも増やし経験を積ませ、捕手としても打者としても1軍で投げる投手の球を多く見せたい〟そういったプランが監督の頭の中にあるようです。
そして今回の春季キャンプにおいて髙津監督は、内山選手に捕手、外野手だけでなくサードの守備も経験させることにしたようです。それが悔しい結果として終わった昨シーズンを踏まえての危機管理の一環なのか、内山選手育成プランの一部なのかはわかりません。一ファンとしては捕手としての起用も増えることに期待したいところですが、チームとしての勝ちにこだわっていく必要もあります。やはり今シーズンも捕手以外での起用があることは間違いないでしょう。
どちらにしても内山選手には、古田敦也さんが臨時コーチとして春季キャンプにいる間には捕手としてたくさん刺激を受けて吸収して欲しいと願うばかりです。
最後に~ヤクルトスワローズ正捕手への道
今シーズンは、もしかすると〝三塁・内山壮真〟を見ることがあるかもしれません。〝野球センスの塊〟である内山選手には今後益々注目が集まりそうですね。
現在は中村悠平選手という圧倒的な存在によって、捕手としての出場機会はあまりないかもしれません。しかし、ヤクルトスワローズを牽引する〝打てる正捕手〟としての成長と活躍に多くのファンが期待を寄せています。内山選手が捕手としてレギュラーを奪う日はそう遠い未来ではないかもしれません。〝打てる正捕手〟として活躍してくれる日を心待ちにしています!
コメント