昨日の朝のニュースでは西武は山川選手の人的補償として、ソフトバンクから和田投手を獲得との報道が出ていましたが、夕方には甲斐野投手を獲得と正式に発表がありました。
これは報道各社の誤報とも言えるのですが、和田投手移籍に対するSNS等での批判の影響により球団が話し合い、甲斐野投手の獲得に方針転換したのではないかとも推測されています。
真実はわかりませんが、和田投手、甲斐野選手双方を困惑させる結果となってしまったことは事実です。
これをきっかけにFA移籍の人的補償制度をよりよくするための協議が進むといいですね。
そこで今回は西武への移籍が決定した甲斐野投手について紹介したいと思います。
甲斐野央とは
甲斐野央(かいのひろし)投手は、1996年11月16日生まれ、兵庫県西脇市出身のプロ野球選手です。ポジションは投手。右投げ左打ち。
小学生から野球をはじめ、中学では軟式野球部に所属。中学3年時には兵庫県選抜で全国大会優勝を経験。
東洋大姫路に進学後は投手としても出場していましたが、主に三塁手としてプレー。三年間で甲子園出場はありませんでした。
東洋大学に進学後は投手に専念し、1年秋からリーグ戦で登板。3年秋のリーグ戦では5勝1敗と好成績を納め東洋大をリーグ優勝へと導き、ベストナインと最優秀投手を獲得。
4年時にはクローザーとして起用され、U-18アジア選手権や日米大学野球選手権などで日本代表にも選出され、世代を代表する投手のひとりとして活躍しました。
2018年ドラフト会議にてソフトバンクから1位指名を受け、プロ入りを果たしました。
東洋大野球部は名門であり、甲斐野投手の同級生にはオリックスの中川圭太選手、中日の梅津晃大選手、DeNAの上茶谷大河選手、広島の末包昇太選手、楽天の藤井聖選手がいました。
甲斐野央のプレースタイル
甲斐野投手は何といっても最速160kmを誇るストレートが魅力的な投手です。
甲斐野投手の直球はスピードだけでなく回転数も非常に多く、伸びのある球質です。
スライダーとフォークも操りますが、配分としてはおおよそ直球が50%、スライダーが25%、フォークが25%といった具合で、直球で押していくタイプと言えるでしょう。
甲斐野央のプロでの成績
こちらが甲斐野投手の一軍での成績です。
年度 | 登板数 | 防御率 | 勝利 | 敗北 | ホールド | セーブ | 投球回数 | 与四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 65 | 4.14 | 2 | 5 | 26 | 8 | 58 | 39 |
2020 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021 | 22 | 4.35 | 0 | 2 | 4 | 1 | 20 | 12 |
2022 | 27 | 2.52 | 2 | 0 | 3 | 0 | 25 | 15 |
2023 | 46 | 2.53 | 3 | 1 | 8 | 2 | 42 | 15 |

2023年はリリーフとして46試合に登板し防御率2.53の好成績。ソフトバンクは貴重なリリーフを獲得されてしまいました。山川選手を獲得し攻撃力強化に務めていますが、ソフトバンクは2023年パリーグでは救援防御率はトップの数字です。来季もそれを守れればいいのですが…
最後に
今回は山川選手のFA移籍に伴う人的補償として、ソフトバンクから西武に移籍することになった甲斐野央投手について紹介させていただきました。
移籍前に混乱させる事態となってしまいましたが、2024年シーズンを西武で活躍することを願っております。
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